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2023 Fiscal Year Annual Research Report

Identification of Mycoplasma hominis virulence factors using yeast expression system

Research Project

Project/Area Number 18K16187
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

河合 泰宏  金沢大学, 医学系, 協力研究員 (10388936)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2024-03-31
KeywordsMycoplasma hominis / 病原因子
Outline of Annual Research Achievements

Mycoplasma hominisは、骨盤内炎症性疾患や帝王切開術後感染症などの周産期病態との関連や従来効果のある抗菌薬に対する耐性が報告されている。マイコプラズマ属菌は細菌蛋白を宿主へ注入し、宿主細胞内での生理的機能を撹乱することにより病原性を発揮していると予想される。M. hominisの病原因子の同定により、マイコプラズマ属感染症の新たな治療や予防および持続感染による慢性炎症の阻止が期待できる。
M. hominisの全ゲノム情報を基に、機能未知遺伝子を選抜し、それぞれに対する1対のプライマーを作製した。M. hominisのATCC23114株を液体培地で培養し、培養液からゲノムの抽出を行った。抽出したゲノムから得られたPCR産物を用いて、クローンライブラリーの作成を行ったが不具合が確認できたため、プライマーの設計をやり直し新たなPCR産物を得た。
作製したライブラリーを酵母株に形質転換し、網羅的にM. hominis病原因子候補をスクリーニングするために使用する酵母の増殖が不安定であり、増殖抑制の評価に課題を認めていたが、菌株を変更することで本研究に使用する目途をつけることができた。 しかし、再度の機能未知遺伝子のPCR施行に時間を要したため、酵母での発現を評価しスクリーニングを完了することができなかった。
ATCC株だけでなく、臨床分離株についても培養、ゲノム抽出を行い、既に機能が明らかにされている一部の遺伝子配列について解析を行い、菌株間での相違について引き続き検討を行った。M. hominisは他のMycoplasmaと異なり、第一選択薬となるマクロライド系抗菌薬に耐性を示す。各種抗菌薬のMIC測定を行い、一 部で既報の変異なく標準株と異なる値を示す株を認めたが、その場合でも効果が期待できる抗菌薬を見出すことができた。抗菌薬の感受性が変化した株や非常に増殖力の強い菌株を見出すことができ、全ゲノム解析による標準株との比較を予定していたが、完了には至らなかった。

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Published: 2024-12-25  

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