2018 Fiscal Year Research-status Report
ヒストンメチル化酵素MLLの膵β細胞におけるエピジェネティックな機能解析
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18K16191
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
吉野 聡 群馬大学, 医学部附属病院, 医員 (90786089)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | MLL / インスリン分泌 |
Outline of Annual Research Achievements |
①インスリン分泌能の確認 MLLのヘテロマウス(Het)およびワイルドタイプ(WT)マウスの膵臓よりisletを単離し糖負荷試験を行いインスリン分泌能を確認した。予想通り、MLLヘテロマウスでは、ワイルドタイプのマウスと比較し、基礎値での糖負荷に対するインスリン分泌能には変化を認めなかったが、高濃度のブドウ糖負荷に対するインスリン分泌の能の低下を認めた。 さらに、マウス由来のβ細胞であるβHC9細胞においてエレクトロポレーション法を用いて、MLLのsiRNAを導入しMLLのノックダウンを行った。MLLのノックダウンをreal time PCR法で確認し、RNAレベルで約80%のノックダウンを確認した。MLLをノックダウンしたβHC9細胞のおいても、同様に糖負荷試験を行いインスリン分泌能を確認した。マウスから単離したいisletと同様に基礎値での糖負荷に対するインスリン分泌能には変化を認めなかったが、高濃度のブドウ糖負荷に対するインスリン分泌の能の低下を認めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
インスリン分泌能の確認をマウスおよび細胞レベルで確認できている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、インスリン分泌に関する遺伝子群の網羅的解析を行う予定である。この研究には時間がかかることが予想される。そのため、並行してisletの免疫染色などを行い形態学的な変化を確認する予定である。
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Causes of Carryover |
エレクトロポレーション法やisletの単離に対しての費用が予想よりかからなかったためと思われる。 また、今後網羅的なRNA解析を行うために、次年度に比較的費用がかかることが予想されるマイクロアレイもしくはRNA-seqを予定している。また免疫染色や電子顕微鏡検索を予定している。
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Research Products
(1 results)