2019 Fiscal Year Research-status Report
ヒストンメチル化酵素MLLの膵β細胞におけるエピジェネティックな機能解析
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18K16191
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
吉野 聡 群馬大学, 医学部附属病院, 医員 (90786089)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | MLL / インスリン分泌 |
Outline of Annual Research Achievements |
② インスリン分泌能低下のメカにズムの解明 MLLのヘテロマウス(Het)およびワイルドタイプ(WT)マウスの膵臓より単離したisletおよびMLLをノックダウンしたβHC9細胞でのブドウ糖負荷試験より、インスリン分泌の低下を認めたため、メカニズムの解明のための研究にシフトした。 MLLのHETおよびWTマウスの膵臓を摘出し、HE染色および免疫染色を行った。HE染色では組織学上isletの数や形態に差を認めなかった。免疫染色でも、インスリン、グルカゴン、TUNEL染色を行ったが差は認めず、組織内でのインスリン、グルカゴンに差がないことを確認した。またアポトーシスを誘発されている可能性が低いことも確認した。 また、MLLのHETおよびWTマウスのisletおよびMLLのノックダウンしたβHC9での遺伝子発現変化を網羅的に確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19の流行により研究活動の制限がありやや研究進行が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
網羅的に確認した遺伝子発現より、インスリン分泌に関する遺伝子を抽出し、MLLがその遺伝子群の発現変化にどのような影響をしているかを確認する。
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Causes of Carryover |
網羅的なRNA解析を行うために、マイクロアレイを行ったためRNA-seqより費用がかからなかったためと考えられる。また、COVID-19により研究活動が制限のため研究進行が遅れていることも要因と考えられる。次年度に比較的費用がかかることが予想されるや電子顕微鏡検索を予定している。
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