2019 Fiscal Year Research-status Report
乳がんの免疫チェックポイント活性化に関わる脂肪酸の同定とその分子機構の解明
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18K16254
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
川島 雅央 京都大学, 医学研究科, 助教 (80766676)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 脂肪酸 / 免疫 / 乳癌 / 代謝 |
Outline of Annual Research Achievements |
FABP7(脂肪酸輸送タンパク)の発現が、乳がん組織中の免疫チェックポイントの活性の調節に関与する事を見出し、成果を論文発表(British Journal of Cancer誌)し、受理された。現在、より多種類の細胞株を用いて、RNAiの安定発現系の細胞株を作成中である。これらを用いてFABP7がどのように免疫チェックポイントの活性を調節するのかについてより詳細な分子生物学的機序について探索を進めていく予定である。また、同研究遂行の過程で、FABP7が免疫チェックポイント以外にがん細胞の重要な生理現象を調節していることを明らかにした。こちらは現在その成果を論文投稿し、査読中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1編の論文受理、1編の論文査読にまで至っている。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナウイルス感染患者の対応のため、ここ数カ月間の研究進捗が著しく遅延している。可能な限り、物的、人的リソースを確保し研究を進めていく予定であるが、感染状況の動向によっては大幅な計画変更が必要になる可能性がある。
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Causes of Carryover |
コロナウイルスによる診療業務ひっ迫のため、一部研究が滞ったため。
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Research Products
(4 results)