2020 Fiscal Year Research-status Report
乳がんの免疫チェックポイント活性化に関わる脂肪酸の同定とその分子機構の解明
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18K16254
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
川島 雅央 京都大学, 医学研究科, 助教 (80766676)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 乳癌 / 免疫 / 代謝 / 熱 |
Outline of Annual Research Achievements |
FABP7(脂肪酸輸送タンパク)の発現が、乳がん組織中の免疫チェックポイントの活性の調節に関与する事を見出し、成果を論文発表(British Journal of Cancer誌)し、受理された。現在、多種類の細胞株を用いて、RNAiの安定発現系の細胞株を作成し、FABP7と免疫チェックポイントをつなぐ分子メカニズムを解明するin vitroの実験に着手している。これと並行して、動物実験による検証の準備を開始している。また、同研究遂行の過程で、FABP7が免疫チェックポイント以外にがん細胞の熱産生を調節していることを明らかにした。その成果を論文発表した(Cancer & Metabolism誌)。さらに、免疫チェックポイントを制御する可能性のある新規因子を同定したため、この検証も並行して進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナウイルス感染症に対する対応で、研究が1年近くほぼストップせざるを得ない状態となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナウイルス感染症に対する対応は継続して行っていく必要があるが、研究活動は再開できる状況となった。可能な限り、人的、物的リソースを確保し、今後は動物モデルを使った検証を進め、その成果報告を行う予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症対応のために、深刻な研究計画遅延が生じたため。研究計画自体を翌年度に繰り越し、これを予定通り使用していく予定。
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Research Products
(4 results)