2019 Fiscal Year Research-status Report
自家細胞移植のための腸管神経節細胞僅少症患者由来乳歯幹細胞の遺伝学的機能的解析
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18K16260
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
吉丸 耕一朗 九州大学, 医学研究院, 講師 (60711190)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 幹細胞 / 腸管蠕動不全 |
Outline of Annual Research Achievements |
[1] H類縁の遺伝子的背景の解析として、HYPO患児3名から脱落乳歯を入手し、HYPO-SHEDを単離、培養し次世代シークエンサーにより全エクソームシークエンスを行った。公開されているデータベースをリファレンスにし新規のSNPsならびにInDelsを複数認めた。更なる解析のためバイオインフォマティクスを用いた手法を検討中である。 [2] HYPO-SHEDの幹細胞生物学的解析として、[1]にて単離培養したHYPO-SHEDを用いて解析を行った。対象として間葉系幹細胞としての評価が確立している健常児由来のSHED(healthy-SHED)を用いた。各種評価においてHYPO-SHEDとhealthy-SHEDに差はなく、増殖能は同等と思われた。また、フローサイトメトリーによりHYPO-SHEDの表面抗原を精査し、healthy-SHED同様であり、間葉系幹細胞に矛盾しないことを証明した。また、HYPO-SHEDが脂肪細胞、骨芽細胞へ分化可能であることを確認した。また、HYPO-SHEDは増殖能を有するが、その増殖は有限であり、腫瘍細胞にみられるような足場非依存性は認めないことを明らかにした。 [3]H類縁モデルマウスに対する患者由来SHED移植効果の検討として、JF1マウスに対する上記HYPO-SHEDの細胞移植を行い、非移植群とHYPO-SHED移植群、healthySHED移植群とで移植後の体重増加の推移を観察している。その他の評価については現在進行中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
遺伝子解析については全エクソームシークエンス自体を終えている。細胞実験については7~8割程度の工程について解析を終えているが、神経細胞への分化についてはまだ未確認である。モデルマウスに対するHYPO-SHED移植については現在進行中である。
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Strategy for Future Research Activity |
遺伝子解析について、今後はバイオインフォマティクスを用いたアプローチを検討している。 細胞実験については神経細胞への分化の確認および、腫瘍原性の否定を含めた安全性の確認を行っている予定である。 モデルマウスに対する細胞移植実験については今後、電気生理学的試験及び組織学的検査を予定通り行っていく。
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Causes of Carryover |
次年度も引き続きモデルマウスに対するHYPO-SHED移植を継続するため。 使用計画:実験動物、試薬、抗体、実験器具に使用
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