2018 Fiscal Year Research-status Report
Development of a circulating miRNA-based diagnostic signature forearly detection of gastric cancer
Project/Area Number |
18K16261
|
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
山村 謙介 熊本大学, 医学部附属病院, 非常勤診療医師 (10816507)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 胃癌 / バイオマーカー / マイクロRNA / signature |
Outline of Annual Research Achievements |
胃癌診断に必須である内視鏡検査と組織生検にはコストがかかり侵襲的である。近年、非侵襲的なバイオマーカーが注目されているが、既存の腫瘍マーカーであるCEA、CA19-9では早期胃癌を検出できない。これまでバイオマーカーとして末梢血循環腫瘍細胞(CTC)や血中、尿中miRNAなどが報告されてきたが感度、特異度の面でまだ不十分であり、非侵襲的かつ高い正確性を持った早期胃癌の新規診断及び経過観察バイオマーカーの確立が必要である。本研究ではこれまでに、複数のパブリックデータベースから統計学的解析を用いて選ばれたmiRNAを、胃癌凍結組織を用いてリアルタイムPCR法で検証し、6つのmiRNA (miR-146b、 miR-181b、miR-181a、miR-18a、miR-93、miR-335)から構成されるsignatureを確立した。このsignatureは、さらに二つの異なるコホートの胃癌患者の血清を用いて検証され、胃癌を診断するためのバイオマーカーとして、高いAUC (Area Under the Curve)を有することを示した(1stコホート:0.82、2ndコホート: 0.87)。すなわち、この6つのmiRNAから構成されるsignatureが胃癌の診断マーカーとなりうる可能性が示唆された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画書に提出した4項目の研究項目に対して、現在4項目の途中(複数の検証コホートでのsignatureの評価)まで検証が終了しており、おおむね順調と判断する。
|
Strategy for Future Research Activity |
引き続き研究を遂行し、提出した4項目の研究項目のうち、残りの項目(早期胃がん患者の血清サンプルを用いた6-miRNA signatureの正確性の評価、 既存の腫瘍マーカーとの比較)について検証を進める。
|
Research Products
(1 results)