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2019 Fiscal Year Annual Research Report

The strategy for induction of mmunotolerance in liver transplantation using myeloid-derived suppressor cells

Research Project

Project/Area Number 18K16306
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

濱口 雄平  京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (10793078)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2020-03-31
Keywords免疫寛容 / 骨髄由来免疫抑制剤棒 / 移植医療 / 外科 / 肝移植 / ラット
Outline of Annual Research Achievements

本研究ではラット強拒絶モデル(DAラットからLewラットへの移植)への薬剤投与の有無による拒絶群と薬剤投与群(免疫寛容群)の比較検討によって肝移植における骨髄由来免疫抑制細胞(Myeloid-derived suppressor cells; MDSCs)の免疫抑制機構のメカニズムの解明およびMDSCsを用いた細胞療法による免疫寛容誘導効果を検討することを目的として遂行された。これにより以下のような成果を得られた。まず安定したラット強拒絶モデルを確立し、その病態・機構の解析を行った。このモデルの中央生存期間は10日間であるがtacrolimusの投与によって100日以上の生存期間が得られ、理想的な免疫寛容モデルと考えられた。次に免疫寛容群において血液および脾臓、骨髄でMDSCsが誘導され、グラフト肝内にもMDSCsが誘導されていることが示された。また磁性細胞分離を用いて分離したMDSC細胞療法にてレシピエントの生存期間の延長を示すことが出来た。
移植臓器に対する拒絶反応は重要な問題であり、現在の移植医療においては免疫抑制剤に頼っているのが現状であるが本研究によって肝移植においてMDSCsの免疫抑制への寄与とMDSCsを用いた細胞療法によって臓器拒絶を軽減することが出来た。しかしながら免疫寛容に至るほどの効果は得られておらず、今後、更なる至適細胞投与量の検討やサブセット別(骨髄系、顆粒球系)での細胞療法による生存への影響に関する検討そして肝移植における自然免疫系から獲得免疫系におけるMDSCsの関与についての研究推進によって免疫寛容誘導のメカニズムの解明ならびに免疫誘導療法の開発へとつながる重要なものと考えられた。

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Published: 2021-01-27  

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