2018 Fiscal Year Research-status Report
大腸癌細胞の解糖系を介した抗癌剤耐性獲得におけるc-MYCの役割解明
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18K16315
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
釘宮 成二 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (70791515)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | c-MYC / 解糖系 / 抗がん剤抵抗性 |
Outline of Annual Research Achievements |
c-MYCノックダウンによる解糖系に関する酵素群(HK2、PKM2、LDHA)の発現レベルの変化について、大腸がん細胞株・4株におけるc-MYCの発現レベルの検討および抗がん剤感受性について検討した。また、c-MYC高発現の細胞株において、c-MYC阻害薬を用いたアポトーシス誘導や抗がん剤感受性の変化について検討を行う条件検討を行った。
グルコース飢餓環境下の大腸癌細胞株におけるc-MYC発現レベルおよび標的DNAへの結合力の変化を検討するため、グルコース飢餓の条件検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
c-MYC阻害薬と抗がん剤との併用効果やグルコース飢餓の条件検討に時間を要した。また、c-MYC高発現で、解糖系酵素の発現も高い細胞株の選定にも時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
大腸癌細胞株におけるc-MYC阻害による、解糖系に関する酵素群(HK2、PKM2、LDHA)の発現レベルの変化を検討し、また、グルコース飢餓環境を作成し、c-MYC発現レベルおよび標的DNAへの結合力の変化を検討し、解糖系に関する酵素群の発現レベルの変化を検討する。 臨床検体においても、免疫染色の条件検討を行い、随時進めていく。
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Causes of Carryover |
本年に参加を予定していたアメリカ癌学会に、結果がそろわず発表ができなかったため参加しなかったことから、旅費、参加費に未使用額が生じた。この未使用額については、平成31年度の学会への旅費、参加費と併せて使用する。
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