2020 Fiscal Year Annual Research Report
Research on molecular pathways of local invasion and distant metastasis based on pancreatic cancer - functional RNA expression analysis
Project/Area Number |
18K16322
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
伊地知 徹也 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 医員 (70791531)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | マイクロRNA / 膵癌 / 機能性RNAネットワーク / Oncogene / tumor-suppressor |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は今までの研究成果より、新たにマイクロRNA-30 familyにターゲットを絞って研究を進めた。マイクロRNA-30 familyではmiR-30a、miR-30cが膵癌抑制型マイクロRNAであることを遊走能、浸潤能、増殖能を用いて実証し、更にmiR-30aのターゲット遺伝子としてインテグリンA2/B1を見出した。インテグリンは以前の報告としてmiR-124のターゲット遺伝子として候補に挙がっており、ラミニン-インテグリン経路の発現上昇は膵癌にとって悪性化の活性化促進であることが証明され、膵癌予後に関わることが大規模データベースで判明した。また、miR-30cのターゲット遺伝子としてTOP2Aを見出し、膵癌予後不良因子であることが判明した。TOP2Aは膵癌における細胞周期に関わる経路を制御しており、膵癌の増殖能にとって重要な役割をもつことを証明した。 今年度も、膵癌マイクロRNA研究を継続することで、新たな治療候補遺伝子を見出し、細胞実験より証明した。 現在、新たなマイクロRNA発現プロファイル作成に入っており、今までの癌部 vs 非癌部の遺伝子比較だけではなく、術前化学療法の有無、術前放射線療法の有無、更に術前化学療法効果判定を考慮した個別での遺伝子発現プロファイルを作成している。化学療法においては癌の耐性化の原因検索や、個別化が必要となっており、新たな分子標的治療発見の可能性を期待している。更に、再発形式に注目しており、膵癌術後の局所再発群、遠隔転移群に群分けし、マイクロRNA発現と関連がないか調べている。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Role of miR-30a-3p Regulation of Oncogenic Targets in Pancreatic Ductal Adenocarcinoma Pathogenesis2020
Author(s)
Shimomura H, Okada R, Tanaka T, Hozaka Y, Wada M, Moriya S, Idichi T, Kita Y, Kurahara H, Ohtsuka T, Seki N.
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Journal Title
Int J Mol Sci
Volume: 18
Pages: 6459
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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