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2020 Fiscal Year Annual Research Report

Cell surface glycan analysis of scirrhous gastric cancer

Research Project

Project/Area Number 18K16340
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

明石 義正  筑波大学, 医学医療系, 講師 (50709722)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywordsスキルス胃癌 / 糖鎖 / レクチン薬物複合体 / BPL / rBC2-LCN / 薬物治療
Outline of Annual Research Achievements

(内容)スキルス胃癌に対する新規治療の開発を目的に、癌細胞の細胞膜最外層に表出する無数の糖鎖発現を解析し臨床応用への可能性を探索した。
まずスキルス胃癌細胞株と非スキルス胃癌細胞株の2群での糖鎖発現の違いをレクチンマイクロアレイで解析し、19種類の候補糖鎖を選別した。その中からスキルス胃癌細胞株で発現の高いBPL ,rBC2-LCNを標的とした治療応用可能性を探索した。実際にスキルス胃癌において癌細胞の表面にBPLが表出することを細胞株の蛍光染色及び細胞株マウス移植腫瘍の免疫染色にて確認した。最も発現の高いBPLはスキルス胃癌だけでなく正常胃粘膜組織にも陽性となることが判明し、またBPLと特異的に結合するレクチンは血液凝集反応が血液型O型を除く血液にて凝集することが判明し、生体への投与は困難であることが判明した。そのため、次の候補となるrBC2-LCNを標的とした治療の可能性について検討を行なった。このrBC2-LCN糖鎖もスキルス胃癌細胞株での発現が有意に高く、また既に膵臓癌や大腸癌に対してrBC2-LCNレクチン薬物複合体が生体投与可能で新規治療として先行研究が進められている。rBC2-LCNの高発現は実際にスキルス胃癌の臨床検体において確認され、スキルス胃癌細胞株のマウス移植腫瘍に対して高い抗腫瘍効果があることが確認できた。

(意義)胃癌を対象とした糖鎖発現解析について数編の既報があるが、それらはいずれも胃癌全体を対象とした研究で、病理組織型の違いで分類されたものはなく、スキルス胃癌と非スキルス胃癌の糖鎖発現の違いについては明らかとなっておらず、我々の結果が初の報告となる。また、スキルス胃癌に高発現するrBC2-LCN糖鎖を標的としたレクチン薬物複合体が新規治療薬として応用できる可能性が示唆され、今後の臨床応用に向けた更なる開発を進めていく。

  • Research Products

    (1 results)

All 2020

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] Lectin drug conjugate therapy for colorectal cancer2020

    • Author(s)
      Kitaguchi Daichi、Oda Tatsuya、Enomoto Tsuyoshi、Ohara Yusuke、Owada Yohei、Akashi Yoshimasa、Furuta Tomoaki、Yu Yang、Kimura Sota、Kuroda Yukihito、Kurimori Ko、Miyazaki Yoshihiro、Furuya Kinji、Shimomura Osamu、Tateno Hiroaki
    • Journal Title

      Cancer Science

      Volume: 111 Pages: 4548~4557

    • DOI

      10.1111/cas.14687

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2021-12-27  

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