2020 Fiscal Year Research-status Report
十二指腸内視鏡的粘膜下層剥離術後の穿孔予防を目的とした細胞シート移植治療の開発
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18K16368
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
丸屋 安広 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (20817085)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 十二指腸ESD / 細胞シート / 骨格筋芽細胞シート / 再生医療等製品 / デリバリーデバイス |
Outline of Annual Research Achievements |
十二指腸ESDに対する自己骨格筋芽細胞シートの効果 ブタ十二指腸ESDモデルに対して、開腹手技で十二指腸漿膜側に自家骨格筋芽細胞シートを移植し、有効性を評価してきた。対照群(大網組織補充療法)と移植群(大網組織補充療法+自家骨格筋芽細胞シート)で穿孔発生率を比較した。対照群では、十二指腸内腔から胆汁や膵液に曝露されることで移植後3日目には5頭中5頭で穿孔が発生し、衰弱している様子を確認した。一方、移植群では5頭中全てで穿孔が発生しておらず、力学的補強と潰瘍面の創傷治癒促進の2つの作用で、穿孔を予防できることが明らかになった。また、移植後14日目までの中期成績においても遅発性の穿孔や腸閉塞といった有害事象は発生しなかった。
自己骨格筋芽細胞シートを移植するためのデバイス デリバリーデバイスとして細胞シートをデバイス内に収納し、腹腔鏡用ポートから挿入し、患部で展開し移植するタイプと凹凸のある構造を有するシリコーンフィルムで細胞シートを包んで既存の腹腔鏡用鉗子で運搬し移植可能なタイプの2通りのデバイスを開発し、両デバイスとも腹腔鏡下に細胞シートを目的の部位に移植できることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
腹腔鏡下にデリバリー可能なデバイスは完成したが内視鏡下に十二指腸に細胞シートを移植するハードルは高く、様々なエンジニアに相談し開発する必要があるが、コロナ禍により開発が遅れてしまったため。
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Strategy for Future Research Activity |
内視鏡下に移植するためのデバイスを開発する必要あり。
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Causes of Carryover |
コロナ禍のため内視鏡下に細胞シートを移植するデバイスの開発が進まず、動物実験が行えていないため次年度使用額が生じた。令和3年度に内視鏡下デリバリーデバイスの開発と動物実験を実施するために必要な試薬や動物購入費用に充てる予定である。
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