2022 Fiscal Year Research-status Report
analysis of function and establishment of specific marker of pancreatic cancer stem cell by using sphere formation assay
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18K16376
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Research Institution | Osaka Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
清水 徹之介 大阪医科薬科大学, 医学部, 非常勤講師 (00727092)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 膵癌幹細胞 / スフィア / S100A4 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究ではこれまで、スフィアを継代する事でスフィア形成率が増加する結果を得た。果たしてこれらの細胞集塊が癌幹細胞もしくはそれに準じた何らかの機能を持った細胞であるのかに関しては検証が必要な状態であった。機能解析にはスフィアの大量作成が必要であるが、その時点ではコスト面などから効率的ではなく、まずは表面抗原マーカーなどの指標を検討した。スフィアの形状(いびつなものから完全な球形のもの)によってS100A4タンパク発現の局在が異なる事が分かった。 また電子顕微鏡による観察により、Golgi体に局在している事も分かった。一方でSphere形成後ではS100A4の発現が有意に低下しており、E-cadherinと相関関係にある事が分かった。S100A4タンパクは癌幹細胞の表面抗原マーカーとしても知られており、また一般的にS100A4を高発現する膵癌は、低発現の膵癌より予後が悪い事が分かっている。今回得られた、スフィアでS100A4が低発現であるという結果は、スフィアが悪性度の高い細胞集塊とするならば、矛盾する結果であった。これにより、スフィア構成細胞の機能解析が重要となり、一度に多量の細胞を作成し、浸潤能などを研究する必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
学外勤務とCOVID感染症流行に伴い、医療従事者としての業務が増加した事で、研究に対する時間の確保が不十分になっている。
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Strategy for Future Research Activity |
他の無血清培地を作成し、再度実験系を確立する必要がある。現在のところ有効な無血清培地の作成には至っていないが、今後も引き続き検討していく方針である。 その他に膵癌の親株と耐性株にスフェアを作成し予後及び耐性の機能解析も行う。
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Causes of Carryover |
前述の通り、使用培地の供給停止とCOVID関連診療による研究時間の確保困難などによる研究の遅れに伴い、必要物品の購入等を行っていないため次年度使用額が生じた。 次年度は時間の確保と購入困難な場合は別の方法で実験を遂行し研究費を使用する予定である。
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