2023 Fiscal Year Annual Research Report
analysis of function and establishment of specific marker of pancreatic cancer stem cell by using sphere formation assay
Project/Area Number |
18K16376
|
Research Institution | Osaka Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
清水 徹之介 大阪医科薬科大学, 医学部, 非常勤講師 (00727092)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | スフィア / S1004A |
Outline of Annual Research Achievements |
癌幹細胞は「腫瘍内に存在し、自己再生能と腫瘍を構成する様々な系統の癌細胞を生み出す能力を併せ持つ細胞」と定義された特に抗癌剤耐性との関係性が指摘されている。癌幹細胞研究を確実に進めるためには、再現性のあるモデルを作成する手技の確立が求められる。本研究では我々の確立したスフィア成モデル及び臨床検体を用いて癌幹細胞の真の指標を確立する。 本研究では膵癌細胞株のPANC01(親株)とPANC1を使用して作製したPANC01/5FU(5FU抗がん剤耐性株)である。この2つの細胞株よりスフィアを作製し、以前より注目していたがんとその進行に関連のあるS1004Aタンパクを用いて本タンパクの免疫染色を行った。 免疫染色の結果、スフィアの形状(いびつなものから完全な球形のもの)によってスフィアのパラフィンブロックを用いて、本タンパクの免疫染色を行ったところ、スフィアの形状によってS100A4タンパク発現の局在が異なる事が分かった。いびつなスフィアは細胞質全体に存在する細胞が多いのに対し、完全な球形のものは細胞内の一部へ局在する傾向を示した。ただ、PANC1/5FU耐性株から再現性のあるスフィアを作ることが困難になった。 そこでスフィアではなく三次元培養を行い、生体内環境を模した方法でS100A4タンパク発現の検証を実施した。
|