2018 Fiscal Year Research-status Report
Clinical application of xeno-free iPS cell-derived cardiomyocytes
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18K16392
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
鈴木 康太 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (70816850)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | iPS細胞由来心筋細胞 / 心筋組織 |
Outline of Annual Research Achievements |
①大型配向性心筋組織片の作成 過去に報告した小型(1cm×1cm)のナノファイバーを用いた心筋組織をscale upし、2.5cm×2.5cmのナノファイバー に配向性をもたした足場を作成しiPS細胞由来心筋細胞を撒くことで大型の心筋組織片を作成した。心筋細胞数についても条件検討を行い、組織の厚みや生存率の最もよかった一枚あたり2.5×10e7の細胞とした。作成した心筋組織は、厚み150-200μm程度で心筋細胞の配向性を有し、免疫染色で発達したサルコメア構造および心筋細胞の成熟に関連するβ-MHCの発現を多く認めた。電気生理学的にも組織片内での拍動の同期を認めた。
②大動物(ブタ)への移植実験 ミニブタの心筋梗塞モデルを作成して、1ヶ月後に上記で作成した心筋組織の移植を行った。現在のところ心機能の評価については検討中であるが、移植2週間後の組織にて内部にCD31陽性の血管構造を有するヒトトロポニンT陽性の移植組織の生着を認めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
大型の心筋組織の作成に成功し、実際に大動物への移植を行ったため。
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Strategy for Future Research Activity |
さらに大動物心筋梗塞モデルでの移植を進め、心筋組織の治療有効性について検討を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
来年度に予定している動物実験により費用がかかるため。
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