2018 Fiscal Year Research-status Report
Platelet substitute for post cardiopulmonary bypass coagulopathy
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18K16407
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Research Institution | National Defense Medical College |
Principal Investigator |
石田 治 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 病院 外科, 講師 (20365266)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 人工血小板 / 人工心肺 / 心臓外科手術 / 凝固障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
心臓外科手術における人工心肺後凝固障害は血小板機能障害、消費性凝固障害等が複雑に関連して生じる病態であるが、制御困難で心臓外科手術の輸血製剤使用量は極めて多い。これを低減させることは社会的な要求であるが、血液代替物の実用化はひとつの解決策となる可能性がある。血小板代替物であるH12-(ADP)-リポソームは、低血小板状態においても有効な止血能をもつことが示されているが、ウサギで人工心肺後凝固障害モデルを作成し、H12-(ADP)-リポソームの有用性を明らかにし、臨床応用への基礎データを得ることが本研究の目的である。 実験ではNZWウサギ(3kg)を用いて人工心肺後凝固障害モデルを作成し、人工心肺手術終了後、①Platelet poor plasma単独(PPP群)、②Platelet rich plasma単独(PRP群)、③PPP+H12-(ADP)-リポソーム(PPP+H12群)、④PRP+H12-(ADP)-リポソーム(PRP+H12群)の4群に分け術後投与を行い、血液凝固止血能の評価を行った。結果は、1)PPP群とPPP+H12群では血液凝固止血能の改善が認められず、新規に(不活化していない)血小板が投与される必要があると考えられ、2)PRP群とPRP+H12群では血小板数、血液凝固能検査、血小板機能検査においては同等の改善がみられたが、出血時間検査においてはPRP+H12群がPRP群を有意に上回る改善を示し(PRP+H12群:257±121vs PRP群:488±122 sec, p<0.001)、H12-(ADP)-リポソームが組織損傷部位において血小板凝集を促進し、止血血栓形成時間を短縮するべく作用したと考えられた。今回の検討において、H12-(ADP)-リポソームは人工心肺後凝固障害の制御に有用で、術後血小板輸血量を低減させる可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定した実験はほぼ完了し、結果の解析を行っている。またこの成果を複数の学会報告で示し、論文投稿準備中である。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの成果をより実臨床に即した状況で生かすため、より術後出血のリスクの高い抗血小板剤投与下での人工心肺モデルを作成し、研究成果の積み増しを行う予定である。
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Causes of Carryover |
必要な支出をし、約6万円の残額は次年度に使用する計画とした。
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Research Products
(3 results)