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2020 Fiscal Year Research-status Report

家族性肺癌における新規ドライバー遺伝子の機能解析

Research Project

Project/Area Number 18K16423
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

朝重 耕一  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (70457547)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2022-03-31
Keywords家族性肺癌 / 肺腺癌
Outline of Annual Research Achievements

次世代シーケンサーを用いたある家系の連鎖解析によって肺がんのドライバー遺伝子の候補として挙がった4つの遺伝子(MAST1、CENPE、CACNB2、LCT)について、肺がん細胞株(A549、H1975、PC9、HCC827、H1437、H1299細胞株)を用いて各遺伝子のノックダウン(Loss of function)を行い、遺伝子発現レベルの変化を確認した。また、MAST1は癌抑制遺伝子の一つであるPTENの発現との相関関係があるという報告がされており、本家系においてもPTENとMAST1の相関関係を確認する必要があると考え、PTEN発現レベルの変化についても同時に解析を行なった。また、細胞増殖に関連する遺伝子についても発現量の変化をq-PCRにて確認した。
遺伝子発現レベルの低下を認めた細胞株においては、レンチウイルスを用い、sh-RNA下に細胞の増殖能、足場非依存性増殖、浸潤能を確認した。しかしながら、再現性を持った結果を得ることができなかった。
そのため、これら4つの遺伝子以外に本家系における発癌のメカニズムについても検討を行う必要があると考えた。これら4つの遺伝子についてはExome解析により導き出された候補遺伝子であり、非コード領域に存在する異常については指摘できない。そのためwhole genome sequencingにより非コード領域を含むゲノムを解析することとした。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

現時点では本家系の発癌における原因遺伝子の機能解析が達成できていないため。

Strategy for Future Research Activity

令和3年度はwhole genome sequencingの実施と、その解析により家系内がん患者に特異的なゲノム異常を特定し、発癌メカニズムの機能解析を目指す予定である。

Causes of Carryover

機能解析に時間を要し研究活動に遅れが生じたことにより次年度使用額が発生した。余った予算は次世代シーケンスの解析費用に充てる予定である。

URL: 

Published: 2021-12-27  

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