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2018 Fiscal Year Research-status Report

フリーラジカルスカベンジャーとマクロライド系抗生物質の併用療法による脳保護効果

Research Project

Project/Area Number 18K16435
Research InstitutionAkita University

Principal Investigator

水野 香菜  秋田大学, 医学部附属病院, 医員 (10815898)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2020-03-31
Keywords脳保護 / エダラボン / アジスロマイシン / フリーラジカルスカベンジャー
Outline of Annual Research Achievements

雄SDラットの一過性前脳虚血モデルを用い、対照群、エダラボン群、アジスロマイシン 群、エダラボン・アジスロマイシン併用群の4群で脳虚血障害の程度を神経学的および組織学的に評価した。一過性前脳虚血モデルは、ラットに全身麻酔・調節呼吸下で動静脈にカニュレーションを行ったのちに対象薬剤を腹腔内投与し、頸静脈からの脱血で平均動脈圧を40mmHgに低下させ、右総頸動脈を閉塞させることで作成した。側頭筋温を37.5 ℃に維持した。平成30年度は短期的予後の比較を主に行うこととし、術後1、2、3日後にラットの四肢の麻痺や自発的な運動能などから成る神経学的検査を行った。また、3日後の神経学的検査ののち脳の灌流固定を行いHE染色およびTUNEL染色で海馬、大脳皮質、尾状核の生存および死亡細胞数を判定した。
実験手技の習得にある程度時間を要したことと、術後3日経過前に死亡する個体もある程度存在したことから、平成30年度ではデータが揃ったのは各群4~5匹ずつとなっている。対照群と比較しエダラボン群、アジスロマイシン 群では術後1日目の神経学的予後が改善する傾向があるものの、HE染色での組織学的検査では死亡細胞数に各群に有意な差は見られていない。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

実験の内容としては、実験計画からの大きな修正・変更無く行うことができているが、術中および術後2日目までに死亡する個体がしばしば見られたため、平成30年度の当初の目標であった各群8匹程度の個体数を集められていない。

Strategy for Future Research Activity

今年度は、当初は28日後までの長期的予後の判定を行うことを目標としていたが、平成30年度の目標であった各群8匹ずつが揃うまでは同様の実験を継続する予定である。また、これまでに実験した個体の脳組織切片のTUNEL染色標本は目標の半数程度しか揃っていないため、今後その染色を進めることで、現在HE染色で見ている結果よりも、より正確に死亡細胞数を判定できると考えている。

Causes of Carryover

当初の予定では、当施設のレーザードップラー脳血流計が劣化していたため、年度の途中で新規購入を考えていたが、消耗品当への出費が多く購入することができなかった。次年度予算と合わせて今後新規に購入する予定である。

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Published: 2019-12-27  

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