2020 Fiscal Year Annual Research Report
Efficacy and mechanism of combination therapy with pulsed radiofrequency and tramadol for neuropathic pain.
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18K16455
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
日高 康太郎 宮崎大学, 医学部, 助教 (20750392)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | Pulsed Radiofrequency / Nav1.7 / Resiniferatoxin / ERK / postherpetic heuralgia |
Outline of Annual Research Achievements |
レシニフェラトキシン(RTX)の腹腔内投与により作成した神経障害性疼痛モデルラットを用いて間欠的高周波照射(PRF)とトラマドールの反復投与を併用した際の有効性とその機序を調べた。 RTXにより機械刺激に対する閾値は低下したがPRFで改善した。また、RTX投与後5週目にPRFを行っても閾値の改善は認めなかったが、RTX投与2週目より7日間トラマドールを反復投与したのちにPRFを行ったところ閾値の改善を認めた。 PRFおよびトラマドールの機序を解明するために後根神経節(dorsal root ganglion; DRG)におけるタンパク発現を ウェスタンブロット法(Western blot analysis; WB)とPCR法(Polymerase Chain Reaction)で調査した。RTXによりDRGでNav1.7の発現が増加し、PRFで低下した。同様の所見がトラマドール投与後のDRGでも確認できた。また、RTX投与で短期的にERKのリン酸化が増加し、PRFによりリン酸化は抑制された。このリン酸化の増加はRTX投与5週後には認められなかった。 RTX投与によりDRGでERKのリン酸化が促進され、Nav1.7の発現も増加する。PRFはこれらを抑制することで鎮痛作用を発揮する可能性があると考えられた。また、トラマドールを反復投与することによりPRFの効果が発現する期間を延長できる可能性が示唆された。
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