2018 Fiscal Year Research-status Report
敗血症VILIに対するTRPV4チャネルを標的とした治療
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18K16464
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Research Institution | Suzuka University of Medical Science |
Principal Investigator |
川合 真子 鈴鹿医療科学大学, 医用工学部, 助教 (80460640)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | Sepsis / VILI / TRPV4 |
Outline of Annual Research Achievements |
高換気量、高気道内圧での人工呼吸は、人工呼吸誘発肺障害を引き起こす。敗血症では全身性炎症を呈し、血管透過性亢進によるARDS発症と共に肺血管抵抗かで上昇し肺高血圧に至る。TRPV4チャネルは、機械的刺激によって活性化され、浸透圧及びNa+ 調節の役割を有するため、肺水腫発生への関与が想定されるが、同チャネル下流にあるメディエータの詳細は不明である。 本研究では、ラット盲腸結紮穿刺による実験的敗血症ラットに対して高一回換気量の機械的人工呼吸によってVILIを誘発後、TRPV4阻害薬の存在・非存在下で、敗血症肺におけるVILIの発生過程におけるTRPV4の関与と介在メディエータを探索、併せて動脈血酸素分圧、肺水分量、血管透過性および肺動脈圧の測定を行い、敗血症性VILIの治療標的としてのTRPV4チ ャネルの役割を明らかにしようと考えている。 2018年度において、研究者は、敗血症モデルラットの作成、TRPV4阻害薬剤の検討、投与時期、投与量についての予備実験を行なった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
敗血症動物モデルの作成を行った結果を考慮して、使用薬剤の再検討を行っており、データ収集という観点からすると、当初予定より遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き動物実験を行い、薬剤の効果の検討、データ収集に努める。
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Causes of Carryover |
実験に使用する薬剤の検討の遅れに伴い、次年度へ使用を持ち越した。次年度に薬剤、動物など必要物品購入に使用する予定である。
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