2019 Fiscal Year Research-status Report
protein binding rate of remifentanil in clinical usage
Project/Area Number |
18K16476
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
植田 広 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (40748498)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 蛋白結合率 / 人工心肺 / レミフェンタニル |
Outline of Annual Research Achievements |
臨床使用におけるレミフェンタニルの蛋白結合率を測定すべく、研究を行った。以前の研究テーマであった、人工心肺中のレミフェンタニルの蛋白結合率変化も継続して追跡するため、心臓・大血管手術の予定患者を対象とした。 合計12例の臨床データを得ることができ、データを解析中である。 また、臨床使用におけるレミフェンタニル の蛋白結合率を、in vitroの検体で測定した場合のものと比較するために、複数の実験をさらに追加で行うこととした。 レミフェンタニルだけでなく、プロポフォールの蛋白結合率変化も測定して、すでに別の研究者が報告しているデータと比較し、平衡透析により蛋白日結合分画がきちんと分離できているかの指標としているが、今後は手術麻酔中によく用いられているオピオイドであるフェンタニルの蛋白結合率変化も測定し、さらに平衡透析の妥当性の参考とすることを計画している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データ解析に必要な症例数を概ね集めることができたと考えている。 解析に伴ってさらに必要なデータが必要な場合は、採取・保管してある臨床検体を再分析するなどして対応するが、さらにデータを補完するような実験が必要な場合は別途実施する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
現在得られているデータを当初の予定通り分析していく。 平衡透析の妥当性の検討のため、フェンタニルを対象として蛋白結合率の測定・人工心肺時の蛋白結合率変化の追跡などを行う。 in vitroの実験を臨床検体と同程度の数ぶんは行い、蛋白結合率に関する比較を行う。
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Causes of Carryover |
伊症例の中で検体を採取する回数が大幅に減り、生化学検査を行うサンプル数が大きく減ったことが最も大きな原因と考えられる。
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