2018 Fiscal Year Research-status Report
生体蛍光イメージング解析を用いたアスコルビン酸の重症病態下内皮細胞機能への影響
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18K16496
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
安藤 直朗 杏林大学, 医学部, 助教 (10752199)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ビタミンC / アスコルビン酸 |
Outline of Annual Research Achievements |
麻酔や集中治療領域における重症患者をより安全に管理するためには、微小循環モニターの開発は必須であり、そのためには微小循環を構成する要素の構造の理解と解明が必要である。近年、重症病態に対する治療戦略として、強力な抗酸化作用をもつアスコルビン酸が、予後を改善するとの報告が多数あり注目されている。本研究の目的は、アスコルビン酸投与による病態生理を明らかにし、アスコルビン酸と血管内皮機能の関係を解明することである。血管内皮細胞および、間質浮腫の評価に関しては、生体顕微鏡的観察法の一種である背側皮膚透明窓(Dorsal Skinfold Chamber: DSC)が、皮膚の同一血管床を長期間にわたって観察可能であり、本研究ではこれを用いて末梢循環を観察する。本研究は2段階により構成され、現在第一段階のLPS投与敗血症モデルの作成について試行を重ねている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
敗血症モデルの作成の試行錯誤に、遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、第二段階としての作成した敗血症モデルを使用し、観察実験および採血実験を行う。DSCの観察を通しアスコルビン酸を用いた治療の効果を定量化しするとともに、採血により血管内皮細胞の破壊の程度を評価していく予定である。
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Causes of Carryover |
実験計画に遅れが生じ必要な金額が減少したため、当初の予定から使用額が変更になった。今後研究をすすめ、当初の予定通りの使用を考えている。
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