2018 Fiscal Year Research-status Report
間葉系幹細胞を用いた腸管虚血再灌流障害の新規治療法の開発
Project/Area Number |
18K16507
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
柄澤 智史 千葉大学, 医学部附属病院, 特任助教 (20646393)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 腸管虚血再灌流 / 間葉系幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は腸管の虚血再灌流障害に対して間葉系幹細胞投与がもたらす効果を検証する研究である。まず本年度はSprague Dawleyのラットを用いた虚血再灌流障害モデルの作成を行った。イソフルレンにより吸入麻酔後、心電図、SpO2のモニタリングを行う。その後腸間膜動脈を結紮し、45分間の結紮の後結紮を解除する。まず予備実験においてはモデル作成中の腸管の虚血の進行度合いの確認、モデル間での個体差の検証を行い適切な結紮時間を検証した。予備実験によって個体によって虚血に差が出るため、結紮方法の最適化を行うことに時間を要した。また、手技の時間によって術後の経過にも及ぼすことがわかり、自身の手技の習熟にも時間を要した。 上記のように予備実験を終え、モデル作成とその後の生存も安定するようになったため、2019年度では間葉系幹細胞の採取や培養、そしてモデルへの投与を開始していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究に用いる虚血再灌流モデルの作成のための手技の安定や、個体間の差をなくすための予備実験に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
上記のように予備実験は終了したため、2019年度より間葉系幹細胞の採取や培養、そしてモデルへの投与を開始していく。
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Causes of Carryover |
間葉系幹細胞の採取・培養・購入に移ることができなかったためそのための費用は次年度に繰り越すこととなった。前述のように、間葉系幹細胞の採取・培養・購入の費用と、統計解析ソフトの購入や関係学会への参加費用、英語校正のための費用としての使用を予定している。
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