2019 Fiscal Year Annual Research Report
The role of autophagy in biological reaction of sepsis: From the viewpoint of energy supply
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18K16513
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
蛯原 健 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (10813975)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | オートファジー / 敗血症 / 脂肪 |
Outline of Annual Research Achievements |
脂肪組織におけるオートファジーの役割を明らかにするため下記の実験を行った。 ①LPS投与、敗血症疑似モデルマウスにおいて、LPS投与により脂肪組織でのオートファジー動態を測定したところ、LPS投与後1~3時間程度でオートファジー は活性化し、その後停止、生存例では48時間後に正常な状態となった。 ②脂肪細胞でのオートファジーの亢進がLPSによる直接的な作用か明らかにするため、マウス3T3L1細胞を用いて検討したところ、LPSは脂肪細胞のオートファジーを亢進させないことが分かった。 ③脂肪細胞でオートファジーを亢進させる物質を明らかにするためマウス3T3L1細胞を用いて検討したところ、TNF-αによってオートファジーが亢進することが分かった。 ④脂肪組織でのオートファジーの停止(阻害)のメカニズムを明らかにするためマウス3T3L1細胞とマウスマクロファージ 細胞(RAW264)を用いて検討したところ、両細胞を接触させLPSで刺激したところオートファジーが阻害されることが分かった。 ⑤脂肪組織でのオートファジーの働きを明らかにするため、オートファジーの必須遺伝子であるATG5を脂肪組織特異的にノックアウトしたマウスを用いて検討した。LPSを投与したところノックアウトマウスの死亡率はコントロールマウスと比較して良い傾向にあり、脂肪組織でのオートファジーを阻害することはLPS投与マウスにおける生存率の改善に寄与する可能性を見出した。
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