2022 Fiscal Year Annual Research Report
Is it possible to diagnose intestinal ischemia using Raman imaging?
Project/Area Number |
18K16515
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
下条 芳秀 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (70725069)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 腸管虚血 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、ラマン分光法の虚血診断能を分子生物学的に確認することであった。腸管虚血・壊死の診断法としてラマン分光法の診断精度を検証するべく研究を進めたが、目的を果たすことには至らなかった。研究の障壁となったことについていくつか述べてみる。①新型コロナ感染症流行に伴い、移動制限や臨床業務過多による研究時間制限ができた②ラットの腸管虚血モデルを使用し、肉眼ではわからない粘膜の虚血部位と正常部位間におけるラマン分光の違いを分析したかったが、特定のタンパク(低酸素で誘導されるタンパク)の同定ができなかった。今後は脂質の特徴が混入してしまうため、漿膜面からの解析を実施していく。また腸管そのものではなく腸管壊死によって発生した血球成分にも着目してラマン分光の解析を進める必要があると考えた。
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