2020 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation multilateral pathology by analysis of respiratory tract microbiome of ARDS using next generation sequencing method
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18K16518
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
京 道人 広島大学, 病院(医), 助教 (90773937)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 細菌叢 / ARDS |
Outline of Annual Research Achievements |
致死率が40%にも達する重篤な疾患であるARDSにおいて、下気道細菌叢、微生物が予後に与える影響を明らかにすることを目的とした。 ARDS患者の血液、肺胞洗浄液検体を用いて、ARDS病態形成における下気道細菌叢の関与を解析し、重篤化に関与する細菌属の候補 (Streptococcus, Staphylococcus, Enterobacteriaceae)を明らかにした(Kyo M, et al. Respiratory Research 2019)。 引き続いて、ARDS発症の原因微生物の代表であるインフルエンザウイルスに着目し、細菌叢の中では、Streptococcusにフォーカスを当て、肺胞上皮細胞を用いて研究を進めた。ARDS患者の肺胞洗浄液から培養されたStreptococcus属の培養上清は, 肺胞上皮細胞の抗ウイルス応答を変調し, ウイルス複製に影響した. また, この活性は高温処理で失われることから, Streptococcusにより産生される特定のタンパク質が抗ウイルス応答に大きく作用することが示唆された (Nishioka K, Kyo M et al. Microbes and Infection 2020). 合わせて、ARDS患者の臨床データを用いて、ARDS患者の原因微生物と予後への影響を明らかにした(Kyo M, et al. Journal of Intensive Care 2020).
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた、ARDS患者における下気道細菌叢と予後の影響を明らかにすることができた。 当初マウスを用いた検証実験を検討していたが、細菌叢の関与を調べるデザインを検討した結果、肺胞上皮細胞を用いた実験系とし、streptococcus細菌叢とインフルエンザウイルスの関与を明らかにした。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの結果から、下気道細菌叢がARDSやインフルエンザウイルス感染症に与える影響を明らかにした。 しかし、これらは微生物毎に与える影響が違う可能性がある。また、どういったタンパクを介して影響が及んでいるかは未だ明らかではない。 今後は、微生物毎の解析を行うことや、細菌叢が与える影響を分子レベルで解析していく方針である。
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Causes of Carryover |
研究が想定以上に順調に進行し、予定していた物品費などが不要となったため、次年度に研究を計画した。新規に採取した検体のサイトカインを測定するために使用を計画している。 また、論文作成の費用として使用することを計画する。
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