2018 Fiscal Year Research-status Report
くも膜下出血後 EBI と小胞体ストレス応答 UPR の関連についての検討
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18K16554
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
吉川 陽文 金沢大学, 附属病院, 特任助教 (30646691)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 小胞体ストレス応答 / くも膜下出血後早期脳損傷 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、①マウスくも膜下出血モデルにおける小胞体ストレス応答UPRの発現②小胞体ストレス応答の主幹転写因子であるATF6のノックアウトマウスと野生型マウスを用いた比較検討③UPRがくも膜下出血後早期脳損傷EBIへ及ぼすメカニズム検討がメインテーマである。 本年はまず、マウスくも膜下出血モデルの作成の安定化を目指した。しかし、勤務異動により動物実験のためのまとまった時間があまりとれなかったこと、それにより作成手技がなかなか成熟しなかったことにより、モデルの安定化に時間を要している。 また、所属講座にはモデル作成可能な研究者がおり、適宜モデル作成援助を受ける予定であったが、施設変更や別実験への着手もあり十分な援助を受けるのは困難であった。 現在、ATF6の発現の局在に関して蛍光免疫組織染色や qRT-PCR を用いての検討を開始している。また、脳水分含量計測による脳浮腫、Evans blue extravasation を用いた血液脳関門崩壊、神経細胞死の割合、TNF-α・IL-1βによる炎症反応の評価を行い、くも膜下出血群におけるEBIの評価成熟を進めているが評価数が絶対的に足りない現状である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
マウスくも膜下出血モデル作成にあたり、動物実験の時間があまりとれなかったこと、作成後の死亡が多かったことにより評価を行うに十分なモデル数がえられていない。
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Strategy for Future Research Activity |
まずは、昨年度行った手技と評価方法をより成熟させる。その後、当初の予定通り、マウスくも膜下出血モデルにおけるEBIと小胞体ストレス応答の主幹転写因子ATF6の関連についての検討、ATF6KO群を用いたEBIとATF6の関連についての検討を順次行っていく。
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Causes of Carryover |
実験の時間が多くとれなかったため、物品購入、動物購入が予想より少なかったため
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