2019 Fiscal Year Research-status Report
オステオポンチンとロイシンリッチα2グリコプロテインを標的とした脳梗塞治療の開発
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18K16582
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
尾崎 友彦 大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (00723123)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 虚血耐性 / 脳梗塞 / 血管新生 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、血管新生作用の報告があるleucine-rich alpha2-glycoprotein(LRG)が脳の血管においても血管新生作用があるかを検証し、その血管新生作用が脳 梗塞において脳保護にどのように寄与するかの解明を目指したものである。われわれはLRGによる血管新生を生じさせる刺激(preconditionig)として一過性脳虚 血を作成することを選択した。昨年度にマウスを用いて、10分のpreconditioningの48時間後に60分の中大脳動脈閉塞を作成し、その翌日にTTC染色による梗塞範囲を調べ、preconditioningを行わない60分間の中大脳動脈閉塞のみのコントロール群と比較しpreconditioningの効果による梗塞範囲の縮小が生じるかを検証した。また並行して、preconditiongを行なった48時間後に、一過性に閉塞させた中大脳動脈の灌流領域でのLRG1の発現を免疫染色を用いて調べた。その結果、前 記灌流領域でLRG1の発現の亢進を認めた。今年度は上記実験を継続し匹数を増やし実験結果の確証を行なっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2019年7月から申請者が海外留学(Division of Neuroradiology, Toronto Western Hospital)のため1年間の実験休止申請をしたため。
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Strategy for Future Research Activity |
帰国後2020年7月よりすみやかに実験を再開し計画遂行していく予定である。
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Causes of Carryover |
申請者が2019年7月より1年間の海外留学のため研究一時停止申請を行ったため。
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