2020 Fiscal Year Annual Research Report
Research for early brain injury after subarachnoid hemorrhage about the mechanism of cortical spreading depression and seizure
Project/Area Number |
18K16583
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
角野 喜則 大阪大学, 医学系研究科, 特任研究員 (60770675)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | くも膜下出血 / 脳卒中 / 早期脳損傷 / てんかん / CSD |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は研究計画の3年目として、過去2年間に準備してきた前実験を継続し、ラットを用いた、くも膜下出血(SAH)モデルによる早期脳損傷(EBI)に関する実験を実施した。 昨年度に頭蓋内圧センサーを導入し、EBIの実験に適したSAHモデルを比較検討した。自己血注入法を用いたモデルの重症度が安定したため、このモデルラットを用いて、重症SAHにおけるEBIの実験データを収集した。 現在は、重症SAHにおける、グルタミン酸系を介した神経興奮とEBIの関係を明らかにするためにの実験を行っている。しかしながら、その生存率や神経予後の程度は、現時点で有意な結果は得られていない。その他の脳損傷の指標については、現在データを収集しており、今後解析を行う予定である。また、今後は、さらに重症度や、薬剤の投与量、投与時期や判定時期などを調整し、実験の継続を予定している。 今年度は他施設と同様に、新型コロナウイルスによる実験施設の利用制限や、不安定な物品供給により、想定した結果を得る実験の実施はかなわなかったが、一部の実験結果については解析中ではあるが今後発表に値する結果も認めており、引き続き、他の資金源を活用して研究を継続していく予定である。 最終的には臨床応用可能な治療法の探索を目指すため、重症SAHを対象とした臨床研究の計画も並行して提案している。こちらは現在新型コロナの影響で症例集積が停止しているが、時期を見て再開し、集積し、解析を行っていく予定である。 途中経過においては、当実験に関連して蓄積した動物実験や、臨床症例から得られた新しい知見を、学術集会にて発表した。またそれらの内容は、査読のある国際誌において発表を予定している。
|
Research Products
(5 results)
-
-
-
[Journal Article] Mechanical thrombectomy in acute ischemic stroke patients with left ventricular assist device2020
Author(s)
Kitano T, Sakaguchi M, Yamagami H, Ishikawa T, Ishibashi-Ueda H, Tanaka K, Okazaki S, Sasaki T, Kadono Y, Takagaki M, Nishida T, Nakamura H, Yanase M, Fukushima N, Shiozawa M, Toyoda K, Takahashi JC, Funatsu T, Ryu B, Yoshioka D, Toda K, Murayama S, Kawamata T, Kishima H, Sawa Y, Mochizuki H, Todo K.
-
Journal Title
Journal of the Neurological Sciences
Volume: 418
Pages: 117142
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
-
-