2018 Fiscal Year Research-status Report
神経膠芽腫における低酸素領域と幹細胞ニッチの可視化及び内用放射線治療の開発
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18K16592
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
大竹 誠 横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (70644607)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 神経膠腫 / Cu-ATSM PET / グリオーマ幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
神経膠芽腫の治療の抵抗性要因として、腫瘍幹細胞の存在や腫瘍内低酸素環境の存在が挙げられる。本研究では、治療抵抗環境とされる低酸素領域、幹細胞ニッチを標的とした 治療法の開発を目指している。樹立し神経膠芽腫幹細胞株を用いてCu-ATSMPETを行うとともに組織内応答を解析している。またCu-ATSM 投与マウスにおける生存解析を検討している。 初年度は神経膠芽腫患者に対する64Cu-ATSM PET撮像と腫瘍検体に対する組織・遺伝学的検討を中心とした研究を行った。 ヒト由来神経膠芽腫幹細胞株を樹立し、得られた細胞を免疫不全マウス脳に移植した後にMRIやFDG-PETとともに64Cu-ATSM PETを撮像した. 集積亢進例、非亢進例の相違について低酸素関連分子(HIF-1α及びVEGF等下流分子の発現)、幹細胞マーカー(CD133, CD44, Nestin等)を免疫組織化学的に検討した。次年度以降はCu-ATSMによる内部放射線治療効果を動物モデルを用いて明らかにするとともに、そのメカニズムを分子生物学的に解明することを目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
脳腫瘍モデルがPET撮像前に致死的状況に至ることが多いため、解析が滞っている面もあるが研究計画は概ね進んでいる。次年度以降は生存解析の結果を解析しつつ、分子生物学的アプローチにて治療効果メカニズムを解明する。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度以降は複数のマウスモデルを用いてそれぞれ生存解析の結果を解析しつつ、分子生物学的アプローチにて治療効果メカニズムを解明する。また治療効果について遺伝子異常特異的な背景を探求するため、遺伝子改変細胞を用いた手法にて検討を行う予定である。
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Causes of Carryover |
本年度は免疫不全マウスなどの購入、細胞実験器具、培地などの購入に研究費を活用した。一部残額が発生したため、こちらは次年度に繰り越して活用する。
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Research Products
(2 results)