2018 Fiscal Year Research-status Report
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18K16641
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| Research Institution | 医療法人徳洲会野崎徳洲会病院(附属研究所) |
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Principal Investigator |
由井 理洋 医療法人徳洲会野崎徳洲会病院(附属研究所), 研究所, 主任研究員 (20547757)
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| Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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| Keywords | 骨肉腫 / 肺転移 / 肺線維化 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
研究計画に基づき、線維化抑制薬によって骨肉腫肺転移が抑制されるかをマウス骨肉腫転移モデルに置いて検証した。肺線維化抑制役であるピルフェニドン内服によって、骨肉腫肺転移は有意に減少した。さらにブレオマイシン肺線維化モデルにおいて、肺線維化によって骨肉腫細胞の肺への生着が増強することも確認した。
ポリアクリルアミドゲルを使用した硬度可変型2次元培養系において、骨肉腫細胞が、柔らかい環境ではコラーゲン線維の量依存的に増殖することを確認した。このことは、骨肉腫の肺転移において腫瘍細胞周囲の線維化、さらに線維化に伴う硬化が重要な役割を果たしていることを示している。
さらに、骨肉腫肺転移患者の臨床サンプルにおいても、肺転移巣周辺での線維化増強を確認している。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ピルフェニドン内服による肺転移抑制効果は、2パターンの投薬量で各2回ずつ実験を行い、効果の再現性も確認している。ブレオマイシン肺線維化モデルではブレオマイシンの投与量を5段階試し、肺転移増強効果を検証するのに最適な投与量が、0.5-1mg/kgであることを確認している。以上の動物実験はほぼ計画通り進められた。
in vitroの実験系も、臨床サンプルの入手を含めて概ね順調に進行している。
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| Strategy for Future Research Activity |
現在、骨肉腫肺転移細胞が肺線維芽細胞を活性化しているのかを、初代培養肺線維芽細胞を用いて検証している。本実験で、骨肉腫肺転移細胞に線維芽細胞を活性化する働きがあることが確認された後は、その原因因子の探求を行う予定である。現在は、細胞上清内の分泌タンパクとエクソソームに焦点を絞って検討する計画である。
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| Causes of Carryover |
動物実験を含めて、実験が順調に推移したため次年度使用額が生じた。
今年度は、当初の計画であるコラーゲン3次元培養実験に加えて、骨肉腫以外の癌腫と骨肉腫の違いを硬度可変型2次元培養系を用いて検証し、さらにエクソソーム解析としてエクソソームのRNA-seqを提出する計画である。
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