2019 Fiscal Year Annual Research Report
Utility of computed diffusion-weighted MRI for predicting aggressiveness of prostate cancer
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18K16687
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
早稲田 悠馬 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (10759559)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 全身DWI / 灌流MRI / computed MRI |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的として掲げた、全身DWIへの応用による病変ごとの腫瘍活性評価の一つとして、全身DWIにおける前立腺局所画像に注目し、一般的に撮影される前立腺MRIとの癌検出精度の比較についての研究を行った。全身DWIは診断後の転移検索のみならず、癌のスクリーニングとしても普及してきているが、全身DWIは多くの癌腫の推奨に準じてb = 0, 1000で撮影されている。b = 2000が推奨される前立腺癌のスクリーニングとしては不十分な可能性があるため、本研究ではcomputed DWI(cDWI)によりb = 2000画像を作成することが診断精度の向上に有用であるかどうかを検討した。 具体的には前立腺癌診断後の転移検索目的に全身DWIを作成した60数例を対象に、cDWIで作成したb = 2000画像と、直接撮影したb = 2000画像のそれぞれを、2人の放射線科専門医が読影し、癌の検出率、局在診断率を比較した。cDWIを用いた場合の前立腺癌の診断精度は直接撮影のものと同等に良好であり、b = 1000のままの前立腺局所画像よりも向上した。全身DWIにcDWIを併用することで、より高い精度で前立腺癌の検出が可能となることが示された。 さらに、cDWIを用いて研究を進める中で、cDWIは撮影範囲外の高b値画像を作成するだけでなく、低b値領域に応用することで灌流成分を評価できることも明らかとなった。追加研究として、cDWIを腎に応用し、腎血流の評価により腎盂尿管癌術後の腎機能予測にも有用であるという結果を得た。これら主研究、副研究の2つの研究結果について、英文雑誌に投稿中である。
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