2019 Fiscal Year Annual Research Report
Association of Disuse Bladder Atrophy and Proteolytic Digestion of Smooth Muscle in Urinary Diverion rat
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18K16689
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
今井 佑樹 山梨大学, 大学院総合研究部, 医学研究員 (10622409)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 平滑筋萎縮 / タンパク分解 |
Outline of Annual Research Achievements |
Atrogin-1、MuRF-1などのWesternblotによる蛋白定量の実験を行っている。前回報告したように、手術に時間がかかり数を作れない状況であり、データとしてはまだ未完成である。しかし、MuRF-1などは尿路変更後二日目にタンパクの発現が強くみられる傾向ははっきりとしており、今後さらに数を増やして優位差がでるかどうかを検討していく予定である。mRNAの発現やWesternblotによるタンパクの発現よりAtrogin-1よりもMuRF-1による影響が強い印象を受けたが、もうすこしデータを増やしていきたいところである。また、その後にヘマトキシリンーエオジン染色やMasson-Trichrome染色、Atrogin-1やMuRF-1などの免疫組織学的評価を追加していく予定である。 全体的には、尿路変更後に膀胱は確実に重量が小さくなり、萎縮を起こしていることを確認できた。また、MuRF-1やAtrogin-1などの筋委縮関連遺伝子の発現が早期に上昇を確認できており、平滑筋の萎縮にも関わっている可能性が示唆された。また、萎縮自体が早期に起こることも分かり、臨床的にもバルーン挿入後の尿閉(術後尿閉)などへの関連もあるのではないかと考えている。膀胱の拡張、収縮の再開後に平滑筋萎縮がどのように変化していくのかも検討していく必要があると考えられる。また、これらの筋委縮関連遺伝子をコントロールする上流の遺伝子がはっきりしておらず、骨格筋萎縮に関連した他の因子の検討や今後マイクロアレイなどの網羅的な検索などを考慮していく予定である。
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