2019 Fiscal Year Research-status Report
最終糖化産物が尿路結石形成に及ぼす分子機構の解明とバイオマーカーの探索
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18K16714
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
井上 慎也 金沢医科大学, 医学部, 助教 (20740997)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 終末糖化産物 / TAGE / 果糖ブドウ糖液糖 / 腎臓 / マイクロアレイ / 尿路結石 |
Outline of Annual Research Achievements |
砂糖や果糖ブドウ糖液糖(High Fructose Corn Syrup : HFCS)の過剰摂取によって生活習慣病に伴う病態がもたらされるとの報告が増加している。本研究はブドウ糖や果糖の代謝中間体であるグリセルアルデヒドから生成される高い細胞毒性をもちToxic-AGEs(TAGE)が尿路結石形成に及ぼす機序の解明を目的としている。 ・HFCS摂取によって誘導される腎臓の遺伝子発現とTAGEと相関があることを見出した(論文作成中)。 ・清涼飲料水と同程度の10%HFCSにシュウ酸の前駆体である0.5%エチレングリコールを負荷すると、ラット腎臓にシュウ酸カルシウム結晶の沈着を認めた。これらを結石モデルラットとしてこれらの腎臓組織検体を用いてアポトーシスの評価を施行、検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
エチレングリコールとHFCSを用いた尿路結石モデルラットの作成に難渋し時間を有している。
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Strategy for Future Research Activity |
・エチレングリコールとHFCS負荷による尿路結石モデルラットを用いて、尿路結石発症とTAGEの関係を検討予定。 ・臨床検体を用いて、尿路結石症とTAGEの関係を検討予定。
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Causes of Carryover |
結石モデルラットの作成に時間を有し研究を進められなかったため。 研究推進、TAGE測定、論文作成に使用予定。
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Research Products
(4 results)