2020 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of castration-resistant prostate cancer mechanism via hedgehog pathway
Project/Area Number |
18K16716
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
伊夫貴 直和 大阪医科大学, 医学部, 講師 (90368100)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 去勢抵抗性前立腺癌 / Enzalutamide / Hedgehog |
Outline of Annual Research Achievements |
Enzalutamide抵抗性前立腺癌細胞株を皮下移植し去勢を行ったモデルに対してHedgehog経路阻害剤を投与した結果、vehicle群では腫瘍は増殖を続けたが、TAK-441を投与したモデルでは腫瘍増殖が抑制された。つまり、in vivoのモデルではEnzalutamide抵抗性前立腺癌皮下移植モデルにおいてHedgehog経路阻害剤は治療効果を認めた。 採取した腫瘍においてヘッジホグ経路の下流であるGli1、Gli2、Ptch1が抑制されているかを確認するため、腫瘍よりRNAを抽出し、qPCRにおいてProbeを、human(腫瘍⇒autocrine)およびmouse(間質⇒paracrine)のものの2種類で調べることによって、メカニズムの検討を行った。その結果、対照群に比べヒトのprobeでは対照群および治療群では差は認めなかった。しかし、マウスのprobeでは対照群に比べ治療群で有意にGli1、Gli2およびPtch1の発現量は低下していた。 つまり、腫瘍自体への影響(autocrine)ではなく腫瘍間質を介した経路(paracrine)での治療効果が発現していたことが明らかとなった. 今後は、他の去勢抵抗性前立腺癌細胞株(PC3、Du145)における同様の治療効果を確認する必要性があるため、今後同細胞の皮下移植モデルを用いて、Hedgehog経路阻害剤の抗腫瘍効果を確認する予定である。
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