2021 Fiscal Year Annual Research Report
不死化B細胞産生IgA異常糖鎖解析による腎移植後IgA腎症再発の病態解明
Project/Area Number |
18K16734
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中澤 成晃 大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (80759530)
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Project Period (FY) |
2021-03-01 – 2022-03-31
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Keywords | IgAN / 不死化B細胞 / 異常糖鎖IgA |
Outline of Annual Research Achievements |
不死化B細胞株は、これまでに205人の患者より作成した。そのうち、IgA腎症の患者は14%認めた。IgA腎症患者、他の腎疾患患者および健常腎移植ドナーから作成した不死化B細胞株のうち、IgA産生能の高い細胞下部をそれぞれ、5株ずつ中種した。不死化B細胞の表面糖鎖をPNA,HPAレクチンを用いて解析したところ、IgA腎症では有意にPNAの結合が低下していた。これは、B細胞表面糖鎖のシアル酸結合が有意に低下していることを示唆していた。一方従来IgANで増加すると考えられているHPAレクチンの結合に関しては有意差を認めなかった。 つぎにこれらの細胞株をフローサイトメトリーを用いてSIngle cellにし、特別な培養条件で細胞増殖に成功した。増殖したsingle cellが産生するIgAはJacalin beadsを用いて抽出した。抽出したIgAは質量分析を用いて現在解析中である。
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