2018 Fiscal Year Research-status Report
若年子宮体癌の妊孕性温存療法に対する非侵襲的治療効果判定法および抵抗性機序の解明
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18K16763
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
山田 しず佳 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 医員 (40792643)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 子宮体癌 / ホルモン療法 / FES-PET |
Outline of Annual Research Achievements |
FES(16α-[18F]18Ffluoro-17β-estradiol)-PET検査は生体内で機能しているエストロゲン受容体やプロゲステロン受容体を非侵襲的に検出することができる。メドロキシプロゲステロン酢酸エステル(MPA)を用いたホルモン療法は妊娠を希望する子宮内膜異型増殖症や早期子宮体癌患者にとっての唯一の妊孕性温存療法であるが、治療効果判定のための侵襲的な子宮内膜操作が頻回に必要になることから、自然妊娠率が低いことや治療中や治療後早期に約4割が増悪・再発することが問題になっている。 若年早期子宮体癌症例において、MPA治療前後でFES-PET検査を施行した。FESの集積は平均SUV(standardized uptake value)を用いて評価し、治療前後での集積を比較した。完全奏功を示した症例は子宮内膜のFES-SUVの著明な低下を認めた。一方、病変が残存した症例はFESの集積が残存した。この結果から、FES-PET検査で非侵襲的に治療効果判定がおこなえる可能性が示唆された。また、治療抵抗性症例でFESの集積が残存することから、ホルモン療法抵抗性には、なんらかの機序によりエストロゲン受容体やプロゲステロン受容体が十分にダウンレギュレーションされないことが関与している可能性が示唆された。その機序を解明することを通して、ホルモン療法抵抗性を改善する新規治療薬を開発につなげる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
上記の研究実績に関し、論文を作成し、Clinical Nuclear Medicineに掲載予定である。一方、ホルモン療法抵抗性機序解明のための抵抗性細胞の培養実験は遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度にできなかったホルモン療法抵抗性モデルの作製を行っていく。また、FES-PET検査に関してはさらにテクスチャー解析を行っていき、治療経過との相関を評価していく予定である。
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Causes of Carryover |
診療業務との兼ね合いや実験準備不足により、細胞培養実験が遅れており、平成31年度は研究計画書に沿って、ホルモン療法抵抗性細胞の培養実験を行っていく。
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Research Products
(1 results)