2018 Fiscal Year Research-status Report
A novel two-pronged anticancer treatment strategy for young ovarian cancer patients with the aim of preserving ovarian function
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18K16782
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
黄 志芳 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (60739788)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | クルクミン / BEP療法 / シクロフォスファミド / 卵巣組織障害 / 臓器毒性 / 骨髄抑制 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究実績(1):卵巣を始め、生体におけるクルクミンおよび抗がん剤の影響の検討 5週齢のBALB/cAJcLのメスを飼育し、薬剤のブレオマイシン、エトポシド、シスプラチン、シクロフォスファミド、クルクミン、 BEP療法(ブレオマイシン・エトポシド・シスプラチン併用療法)、およびそれぞれのプラセボを計11群の経静脈投与実験を行いました。投与期間は4週間でした。薬剤投与終了後、三種混合麻酔(塩酸メデトミジン0.3mg/kg + ミダゾラム4mg/kg + 酒石酸ブトルファノール5mg/kg)を投与し、心臓採血を行い安楽死させました。また、卵巣、肝臓、肺臓、腎臓、脾臓、腸管、子宮、膀胱および大腿骨を分離採取し、パラフィン永久標本を作成しました。病理組織学的分析の解析はHE染色、P-H2A.X免疫染色(二本鎖DNAダメージのマーカー)、 active Caspase-3免疫染色(アポトーシスのマーカー)で行う予定です。
研究実績(2):クルクミン・アナログのGO-Y022およびGO-Y023の抗腫瘍作用の解析 卵巣癌細胞株のRMG-I、RMG-V、子宮頸癌細胞株のHeLa、子宮内膜癌細胞株のSNG-Mを用いて、細胞増殖抑制実験を行いました。RMG-Iにおけるクルクミン、GO-Y022およびGO-Y023のIC50はそれぞれ52.4 μM、6.2 μM、6.5 μMでした。RMG-Vにおけるクルクミン、GO-Y022およびGO-Y023のIC50はそれぞれ65.0 μM、15.3 μM、14.5 μMでした。HeLaにおけるクルクミン、GO-Y022およびGO-Y023のIC50はそれぞれ46.8 μM、14.9 μM、14.5 μMでした。SNG-Mにおけるクルクミン、GO-Y022およびGO-Y023のIC50はそれぞれ17.4 μM、4.8 μM、7.9 μMでした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2018年10月より妊娠確定し、その後切迫流産・早産で入退院を繰り返し、計画通りに研究を進めることができませんでした。
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Strategy for Future Research Activity |
免疫染色の条件検討を行い、パラフィン標本の組織学的解析を行う予定です。また、腫瘍細胞を免疫不全マウスに移植し、従来の抗がん剤と比較し、クルクミンおよびクルクミン・アナログの抗腫瘍効果を比較検討する予定です。
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Causes of Carryover |
2018年度にマウスを用いた組織学的分析を行う予定でしたが、妊娠後に切迫流産・早産によって入退院を繰り返し、予定通りの研究が進めませんでした。よって、未使用額が生じてしまいました。産休より復帰した後に、計画通りに研究を進めたいと思います。
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Research Products
(11 results)
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[Presentation] 腹腔鏡手術修練医向けLM用子宮モデルの作成2018
Author(s)
◎黄志芳, 出浦伊万里, 佐々木貴充, 中村貴香, 美馬康幸, 遠藤拓, 今井悠, 山中弘之, 永澤侑子, 吉岡範人, 高江正道, 津田千春, 久慈志保, 大原樹, 近藤春裕, 戸澤晃子, 鈴木直
Organizer
第58回日本産科婦人科内視鏡学会
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[Presentation] 体腔内縫合結紮における時短のコツ 鉗子の扇状運動と滑車の原理による糸 の牽引法2018
Author(s)
佐々木貴充, 出浦伊万里, 中村貴香, 美馬康幸, 黄志芳, 遠藤拓, 今井悠, 山中弘之, 永澤侑子, 吉岡範人, 高江正道, 久慈志保, 津田千春, 大原樹, 近藤春裕, 戸澤晃子, 鈴木直
Organizer
第58回日本産科婦人科内視鏡学会
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[Presentation] 修練医がTLHを習得するまで 出血させず、確実に尿管を同定する方法2018
Author(s)
永澤侑子, 出浦伊万里, 佐々木貴充, 中村貴香, 美馬康幸, 黄志芳, 遠藤拓, 今井悠, 山中弘之, 吉岡範人, 高江正道, 久慈志保, 津田千春, 大原樹, 近藤春裕, 戸澤晃子, 鈴木直
Organizer
第58回日本産科婦人科内視鏡学会
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[Presentation] 子宮鏡を用いた当院におけるAPAMの治療について2018
Author(s)
津田千春, 近藤春裕, 中村貴香, 美馬康幸, 佐々木貴充, 黄志芳, 遠藤拓, 今井悠, 山中弘之, 永澤侑子, 高江正道, 吉岡範人, 久慈志保, 出浦伊万里, 大原樹, 戸澤晃子, 鈴木直
Organizer
第58回日本産科婦人科内視鏡学会
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[Presentation] SMIとSWEを卵巣腫瘍の悪性 診断に用いた1例2018
Author(s)
中村貴香, 吉岡範人, 山中弘之, 佐々木貴充, 美馬康幸, 黄志芳, 今井悠, 遠藤拓, 永澤侑子, 久慈志保, 出浦伊万里, 大原樹, 戸澤晃子, 鈴木直
Organizer
第19回 JSAWI 2018 annual symposium
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[Presentation] FIGO STAGE IIIB AND IVA, TREATMENT AND PROGNOSIS OF THE BULKY CERVICAL CANCER2018
Author(s)
Shiho Kuji, Tze Fang Wong, Hiroyuki Yamanaka, Yuko Nagasawa, Noriyuki Yokomichi, Ayako Miura, Ami Kondo, Shinji Hosonuma, Norihito Yoshioka, Imari Deura, Tatsuru Ohara, Akiko Tozawa, Haruhiro Kondo, Hiromichi Gomi, Nao Suzuki
Organizer
17th Biennial Meeting of the International Gynecologic Cancer Society (IGCS 2018)
Int'l Joint Research
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[Presentation] EFFICACY EVALUATION OF HYBRID CAPTURE II WITH ASC-US IN PREGNANT WOMEN : A SINGLEINSTITUTE REVIEW OF 84 PATIENTS.2018
Author(s)
Akiko Tozawa, Hiraku Endo, Tze Fang Wong, Yuko Nagasawa, Hiroyuki Yamanaka, Noriyuki Yokomichi, Shinji Hosonuma, Norihito Yoshioka, Shiho Kuji, Imari Deura, Tatsuru Ohara, Yoshiaki Okuma, Kazushige Kiguchi, Nao Suzuki
Organizer
17th Biennial Meeting of the International Gynecologic Cancer Society (IGCS 2018)
Int'l Joint Research