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2018 Fiscal Year Research-status Report

難治性卵巣癌におけるEMT制御因子であるmiRNAの網羅的解析と新規DDSの開発

Research Project

Project/Area Number 18K16785
Research InstitutionOsaka Medical College

Principal Investigator

芦原 敬允  大阪医科大学, 医学部, 非常勤医師 (00817190)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
KeywordsmiRNA / Cancer stem cell like / エクソソーム
Outline of Annual Research Achievements

今回の研究においては、難治性卵巣癌の癌幹細胞類似細胞が、EMT現象を引き起こす際に発現するmiRNAを解析することが、精度の高いバイオマーカーの発見につながる。我々の今までの研究から、卵巣癌の癌幹細胞マーカーにCD24が挙げられることを証明している。まず、難治性卵巣癌の細胞株であるCaOV3(CD24陽性と陰性が混在する)を、CD24陽性細胞とCD24陰性細胞に分離させ、今までの研究よりCD24陽性細胞を卵巣癌幹細胞類似細胞と位置付けた。次に、卵巣癌のEMT現象においても関与するmiRNAの存在が推察されており、EMT現象を引き起こす際に、癌幹細胞類似細胞から放出されるmiRNAが重要であると考えられた。そこで、卵巣癌幹細胞類似細胞であるCD24陽性細胞と、比較対象としてCaOV3とCD24陰性細胞を用いて、細胞内に含まれるmiRNAの抽出を行った。抽出したmiRNAは網羅的解析を行い、卵巣癌幹細胞類似細胞(CD24陽性細胞)で発現が上昇しているmiRNAの確認を行った。細胞から抽出したmiRNAは、実際にEMT現象時に放出されるmiRNAを含まれるものの、それ以外のmiRNAも存在すると考えられた。そこで、細胞同士の情報を伝達するためのmiRNAの運搬役であるエクソソームの採集が必要であると考えられた。続いて、エクソソームの採集方法については、文献より遠心分離法を選択した。ふたたび同様の細胞株を用いて、純度の高いエクソソームの抽出を行っている。エクソソーム採集し、再びmiRNAの網羅的解析を行っていく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

エクソソーム抽出に際して、従来の方法では純度の高い採集方法と言えない。そこで、遠心分離法を用いるも、網羅的解析を比較するためには、採集できるエクソソームの量が少ないため。

Strategy for Future Research Activity

エクソソーム抽出に際して、純度を高めれば採集できるエクソソームの量が少なくなり、純度が低くなれば、miRNAの網羅的解析を行ったとしても、今回の研究目標とするバイオマーカー自体の純度が下がってしまう。一度に純度の高いエクソソームを抽出するために、従来の方法だけではなく新しい方法を取り入れつつ行う。採集ができれば、解析を行い研究の次の段階に進めていく。

URL: 

Published: 2019-12-27  

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