2021 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of carcinogenesis and proliferation mechanisms of prolactin-mediated endometrial cancer: novel strategy for prevention and treatment
Project/Area Number |
18K16806
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
山口 宗影 熊本大学, 病院, 講師 (20626535)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 子宮内膜癌 / プロラクチン / ホルモン / 代謝性疾患 / 生活習慣病(高血圧、糖尿病) / 子宮内膜 / 妊孕性温存 / エストロゲン |
Outline of Annual Research Achievements |
リンチ症候群の家族歴を満たす子宮内膜癌ならびに卵巣癌の重複癌患者2名の腫瘍組織を免疫組織学的に検討した。ミスマッチ修復(MMR)蛋白のうちMSH2とMSH6に対する抗体を用いて、子宮内膜ならびに卵巣の免疫組織学的染色を行った。子宮内膜癌の細胞は、いづれもMSH6ならびにMSH2の発現が低下していた。卵巣癌病巣は、子宮内膜症性嚢胞と連続しており、どちらも病巣もMMR蛋白の発現が低下していた。さらに肉眼的に正常の片側卵巣にも初期の卵巣癌病巣がみられ、子宮内膜症病巣と連続していた。卵巣内には、多くの子宮内膜症病巣がみられたが、MMR蛋白が欠失していた子宮内膜症病巣は、癌と連続していた子宮内膜症病巣のみで、他の全ての子宮内膜症病巣はMMR蛋白を発現していた。 リンチ症候群の女性において、卵巣の子宮内膜症病巣は、MMR蛋白を発現している病巣としていない病巣が存在し、癌はMMR蛋白が欠失した子宮内膜症病巣より発生することが示唆された。
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