2019 Fiscal Year Research-status Report
PHD阻害剤を用いたがん微小環境の改善による頭頸部癌新規治療戦略の開発
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18K16843
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
小山 哲史 鳥取大学, 医学部附属病院, 特任助教 (90771402)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | PHD阻害剤 / 低酸素 / 癌微小環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
国内学会に参加し、現在の頭頸部癌領域における基礎研究の内容につき視察を行った。学会参加を通じて様々な知見を得ることができた。 また、実験では、口腔扁平上皮癌細胞株(SCCKN)を理化学研究所より購入し、培養を行ったが、以前に使用していたプロトコールを用いても十分な細胞増殖が得られるまでに時間を要した。その後安定した培養が実現した。さらに、培養後の細胞をNOD/SCIDマウスに移植してXenograftの作成を行い、これに成功した。移植した腫瘍細胞の増殖曲線を確認した。 まずはコントロール群マウスの作成を行い、採取した腫瘍を免疫染色を用いて血管の性状について調査中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
まず、細胞株の培養が以前に行った通りのプロトコール、培養液を用いてもなかなか増殖が得られず安定した培養が可能となるまでに時間を要した。結果的には培養液に工夫を加えることで、安定した培養は可能となった。 また臨床業務、その他の臨床研究に多くのエフォートがさかれ、本研究に当てられなかったことも原因となった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究の進行状況はかなりの遅れを認めているが、徐々に軌道に乗っている。当院の動物実験施設では、依頼次第で多くのサポートを得ることができるため、そちらを積極的に利用する方向である。また足りない実験設備に関しては共同実験設備の利用の他、基礎系研究室と連携を行うこととした。 外来枠の見直しを行い現在診療業務が軽減されたこともあり、今後は改善が期待できる。
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Causes of Carryover |
腫瘍細胞の安定した培養ができるようになるまでに時間を要したため、かなりの遅れを生じ予定していたマウスの購入など実際の実験活動ができず、未使用額が発生した。次年度で当初行うべきで内容の実験も行っていくので、そちらに予算を使用する予定である。
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