2020 Fiscal Year Annual Research Report
An immunofluorescent procedure for the detection of cholesteatoma during surgery
Project/Area Number |
18K16844
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
阿部 康範 愛媛大学, 医学部附属病院, 専攻医 (90772757)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 真珠腫 / アプタマー / 術中診断 |
Outline of Annual Research Achievements |
Galectin-7は真珠腫上皮に特異的に発現するタンパク質である。これを利用して手術中に真珠腫上皮を蛍光免疫染色し、レーザー顕微鏡を用いて同定すれば、真珠腫の遺残を根絶できる。申請者らは手術時に摘出した真珠腫上皮が、galectin-7抗体を用いた蛍光免疫染色で同定可能であることを既に報告した。本研究では、galectin-7に対する抗体試薬に代わる核酸医薬品(アプタマー)の同定と作製を行う。 本研究は以下の3つの研究から構成されている。1)Galectin-7に対するアプタマーを同定し、蛍光標識化による核酸試薬の作製する。2)作製した核酸試薬の染色性試験を行う。3)モルモットの中耳に核酸試薬を投与し、中耳粘膜の変性や病的変化に加え、聴力の測定や組織学的検査を行って試薬の内耳毒性を検討する。 2019年度までに、無細胞タンパク合成技術を用いることでgalectin-7を大量合成することに成功し、新たなターゲットとしてSELEXを行った。コントロールと比して、有意性を示すアプタマーのライブラリーを確立することができた。実験進展がかなり遅れていることを考慮し、2020年度には(2)までの完遂を目指していた。しかし残念なことに新型コロナウイルス感染拡大のため、研究活動は大幅に制限され、さらに真珠腫のサンプル取得のため手術症例が激変してしまい、研究を進展させることができなかった。
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