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2020 Fiscal Year Research-status Report

頭頸部領域のヒト乳頭腫ウイルス受容体の解析

Research Project

Project/Area Number 18K16849
Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

金城 秀俊  琉球大学, 病院, 医員 (00636417)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2022-03-31
Keywordsヒトパピローマウイルス / 受容体 / 中咽頭癌 / 喉頭乳頭腫 / 組織特異性
Outline of Annual Research Achievements

中咽頭癌では約50%でヒトパピローマウイルス (以下:HPV)が検出され、HPV感染が発癌に関わっていることが明らかになってきた。HPVは現在約200種類以上が同定されているが、中咽頭組織から検出されるHPVは約90%が高リスク型のHPV16型である。一方、喉頭では低リスク型のHPV6型、HPV11型の感染が多く、HPV16型は時に喉頭癌で見られるのみである。またHPV6型、HPV11型は良性疾患である再発性喉頭乳頭腫を形成する。このようにHPVはその型ごとに感染しやすい組織が異なるが、組織特異的感染メカニズムはよくわかっていない。そこで、本研究ではHPV16型およびHPV6型、HPV11型の感染の鍵となっているHPV受容体を同定し、HPVの組織特異的な感染メカニズムの解明をめざす。先行研究では細胞株を用いた実験をしており、その結果組織特異性が説明できていない可能性もあり、本研究では実際の組織を用いて行うこととした。
①HPV6型、HPV11型、HPV16型のVLPを作製する。
②手術等で採取した正常の中咽頭組織・喉頭組織から膜タンパクを抽出し、上記で作製したVLPを用いてVirus over-ray protein binding assay(以下VOPBA)を行う。VOPBAはウイルス受容体候補タンパク質を効率的に絞り込む手法の1つである。その後、VLPが結合するタンパク質を切り出し、質量分析を行う。
③質量分析の結果から確認できたHPV受容体候補タンパク質をヒト培養細胞に強制発現させる。VLPにGFP発現プラスミドを結合させ、上記培養細胞に添加する。その後GFPが発現する細胞を数えて感染能力を数値化し、受容体候補タンパクを同定する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

実験①のVLPの作成は終了した。
実験②ではVOPBAの手技としては確立できたが、質量分析に出す際にバンドの切り出しに難渋したために、免疫沈降法を用いることとした。
免疫沈降については細胞実験でバンドが切り出せることを確認できた。その後実際の扁桃組織や喉頭組織からタンパク質を抽出して免疫沈降を用いて質量分析に提出した。
分析結果から受容体と思われるタンパク質が検出できず。条件設定などおこなっているところである。

Strategy for Future Research Activity

質量分析の結果を基に、ヒト培養細胞に受容体候補タンパク質を強制発現して、GFPを用いて感染能力を数値化する。

Causes of Carryover

質量分析の結果が思うようにでずに残金が生じた。
来年度の予算と合わせて執行予定である。(試薬購入、検査代金、機械購入等)

URL: 

Published: 2021-12-27  

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