2019 Fiscal Year Annual Research Report
Identification of HPV-associated oropharyngeal carcinoma poor prognostic factor using microRNA and epigenome analysis
Project/Area Number |
18K16850
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
波多野 孝 横浜市立大学, 附属病院, 助教 (40807583)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ヒト乳頭腫ウイルス関連中咽頭癌 / 頭頸部癌 / エピゲノム / マイクロRNA / HPV |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)関連中咽頭癌はHPV陰性癌と比較し予後が良好と考えられているが、その中にも予後不良な症例は依然として存在しており、その理由は明らかではない。 我々は今までのNGSを用いた研究でHPV関連頭頸部癌細胞株においてHPVは遺伝子間領域に組み込まれていることを確認した。 そこで、本研究ではまず代表的なnon-coding RNAであるマイクロRNAに着目し、HPV関連頭頸部癌細胞株を用いて網羅的マイクロRNAプロファイリングを行い、HPV感染により発現が変動するマイクロRNA群の中から予後に影響を及ぼすと考えられるマイクロRNAを同定することより開始した。その結果をThe Cancer Genome Atlas(TCGA) database上のマイクロRNA発現と比較解析し、HPV感染と発現に相関があり、HPV関連頭頸部癌の予後不良因子となりうるマイクロRNAを抽出した(mirA-E)。これらのマイクロRNAの発現変動と予後との関連を調べるため、in vitroで細胞増殖、遊走能の関連について検討を行った。その結果mirBの発現変動を行うことで細胞増殖能、遊走能に有意に差が得られたため、今回同定したmirBがOncomiRである可能性が考えられた。 続いて、複数のPublic databaseを組み合わせて用いることで、mirBにより制御されるtarget geneの絞り込みを行った。その結果、mirBの発現制御によりgeneX、Yの発現変動が生じることが明らかとなった。 以上より、HPV関連中咽頭癌の発癌機構において、mirBは増殖能、遊走能を亢進することを明らかとした。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] A prospective clinical trial of the second-look procedure for transoral surgery in patients with T1 and T2 laryngeal, oropharyngeal, and hypopharyngeal cancer.2019
Author(s)
Nishimura Goshi, Sano Daisuke, Arai Yasuhiro, Hatano Takashi, Takahashi Hideaki, Tanabe Teruhiko, Wada Takashi, Morishita Daiki, Oridate Nobuhiko.
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Journal Title
Cancer Medecine.
Volume: 8(17)
Pages: 7197-7206
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Presentation] Establishment of PDX-derived salivary gland adenoid cystic carcinoma cell lines using organoid culture method2019
Author(s)
高田 顕太郎, 相澤 圭洋, 佐野 大佑, 奥田 諒, 関根 圭輔, 上野 康晴, 青山 準, 波多野 孝, 荒井 康裕, 谷口 英樹, 折舘 伸彦
Organizer
第78回日本癌学会総会
Int'l Joint Research