URINARY-LTE4 FOR DIAGNOSIS OF EOSINOPHILIC SINUSITIS

2020 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 18K16855
• Research Institution: Clinical Research Center for Allergy and Rheumatology, National Hospital Organization, Sagamihara National Hospital
• Principal Investigator: 山口 知子 独立行政法人国立病院機構(相模原病院臨床研究センター), 耳鼻科, 医師 (70458850)
• Project Period (FY): 2018-04-01 – 2021-03-31
• Keywords: 好酸球性副鼻腔炎 / 尿中ロイコトリエンE4

Outline of Annual Research Achievements

1 好酸球性鼻腔炎の術前・術後・再発時の尿中ロイコトリエンE4 (U-LTE4)の推移：2014-2018年に両側内視鏡下副鼻腔手術を受けた342例で検討した。①好酸球性鼻腔炎は内視鏡・放射線画像学・病理組織検査を用いて診断・評価した。好酸球性副鼻腔炎は86例、非好酸球性副鼻腔炎256例だった。② 詳細な病歴、術後治療、再発時の全身状態について調査した。 術前・術後・再発時のU-LTE4推移を採取し、解析した。結果は現在論文執筆中である。
2 好酸球性中耳炎の検討：中耳炎の合併率は34例(9.9%)だった。このうち好酸球性中耳炎は8例(2.3%)と症例数が少なく、統計学的解析は困難であった。
3好酸球性鼻腔炎再発時の気管支喘息、アスピリン不耐性喘息の発作頻度・重症度評価：
男性86/203例、女性77/139例に気管支喘息の合併を認めた。さらにその内訳はアスピリン不耐性喘息26例、アスピリン耐性喘息137例、コントロール179例だった。好酸球性副鼻腔炎definitiveには気管支喘息を合併することが多かった(57/86例、p<0.0001)。アスピリン不耐性喘息(13/26例、50.0%)、アスピリン耐性喘息(44/137例、32%)、コントロール(29/179例、16%)の順に好酸球性副鼻腔炎definitiveの合併を多く認めた(p<0.0001)。こちらも現在統計解析を行っている。