2022 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of genomic alteration after boron neutron capture therapy in salivary gland carcinoma
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18K16867
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
福本 一郎 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (70748764)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 腺様嚢胞癌 / ホウ素中性子捕捉療法 / 腫瘍免疫 / 唾液腺癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
唾液腺腺様嚢胞癌は外科手術が第一選択となるが、遠隔転移をきたした症例は化学療法や放射線療法が中心の治療になる。現在分子標的薬を含めた化学療法や放 射線療法が検討されているが、有効な治療法が確立されてないのが現状である。ホウ素中性子捕捉療法(Boron Neutron Capture Therapy: BNCT)は癌細胞周囲の 正常組織を障害することが少なく、次世代の癌治療として期待されている。その一方で臨床応用した症例も少なく、ホウ素中性子捕捉療法に併用する化学療法や 照射抵抗性に関して検討している論文はほとんど散見されない。 総合南東北病院耳鼻咽喉科においてホウ素中性子捕捉療法施行後に腫瘍が再発・残存したため救済手術を行った耳下腺腺様嚢胞癌の症例が複数存在するため、そ の検体を用いて治療前後でのゲノム学的な変化を解析した。 BNCT治療後には、CTLA4やICOSなどの腫瘍免疫に関する遺伝子が多く発現が増加していた。また、発現が最も上昇しているpathwayはallograft rejectionという 腫瘍免疫に関わるpathwayでこの中にはCTLA4も含まれた。通常の放射線治療と同様に、BNCT照射により腫瘍の抗原性が増加し、CTLA4やICOSを発現したリンパ球 が腫瘍周囲に浸潤している可能性が考えられた。
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