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2019 Fiscal Year Research-status Report

「window」に注目した上半規管裂隙症候群の病態・治療に関わる基礎的検討

Research Project

Project/Area Number 18K16872
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

池田 怜吉  東北大学, 大学病院, 助教 (30645742)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywords上半規管裂隙症候群 / 内耳
Outline of Annual Research Achievements

本年度は動物実験並びに臨床研究を行った。
動物実験:third windowモデルの作成
モルモット並びにマウスを用いてthird windowモデルを作成する。最初に容易に作成可能と考えられるモルモットでの検討を行った後に、マウスでの検討を行う。ドリルを用いて、上半規管・後半規管・外側半規管に対して骨迷路の開放を行い、検討を行う。骨欠損の大きさ、膨大部からの距離の条件設定を行い、骨欠損作成直後、1日後、1週間後、4週間後、3か月後について検討する。評価項目としては、電気生理学検査として、ABR、DPOAE、CAP、CM並びにdouble barrel電極にてEP、K+、Ca2+の検討を行う。組織学的検討として内耳有毛細胞カウント、並びに内耳形態変化の検討を行う。
モルモットの外側半規管の同定は容易であり、third windowモデルは可能であった。それに対して、マウスのthird windowモデルの作成に関しては、モルモットと比較しマウスの内耳の小ささから、作成に困難を極めた。
臨床研究:上半規管裂隙症候群の症例検討
上半規管裂隙症候群と鑑別を要する疾患に耳管開放症があるが、上半規管裂隙症候群と耳管開放症の両者を合併し、その両者ともに手術的治療を行った症例を経験した。その手術前検査所見、実際の手術方法並びに術後経過についての報告並びに考察を行った。また、我々が経験した上半規管裂隙症候群の症例について、VEMP検査、CT検査、眼振所見、純音聴力検査所見などの検査所見と自覚症状との関連性についてのまとめを行っている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

動物実験に関しては、マウスのthird window作成の困難さから、予定の計画より遅れている。手術方法などを再度検討し、遅れを取り戻すべく実験を進める予定である。

Strategy for Future Research Activity

Third window diseaseにおけるKeap1-Nrf2制御系の関与の検討
Keap1-Nrf2制御系に関するマウスを用いて、Keap1-Nrf2制御系の関与の検討を行う。ストレス負荷の方法として、third windowモデルマウスに対し、音響外傷モデルとして当科にて行っている音圧・時間(8-16kHz octave band noise, TTS: 89dB, 120min, PTS 105dB, 120min)にて音響を負荷する。
Nrf2が恒常的に活性化しているKeap1ノックダウンマウスを用いて、Nrf2活性化の効果を検討する。評価としては、負荷前後のABR、DPOAE、CAP、CMにて電気生理学的検討を行う。内耳有毛細胞カウントにて組織学的検討を行う。分子生物学的検討としてglutathione, Nrf2, HO-1, NQO1についてRT-PCRにてKeap1fマウス・Keap1f/+マウス・Nrf2ノックアウトマウス・WTマウスでの発現量を比較検討する。また免疫染色にてそれらの発現部位の検討を行う

Causes of Carryover

動物実験の遅れにより次年度使用額が生じた。

URL: 

Published: 2021-01-27  

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