2020 Fiscal Year Annual Research Report
Mechanism of laryngeal papilloma formation by HPV: an approach from growth control and immune evasion system
Project/Area Number |
18K16896
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
池上 太郎 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00754409)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 喉頭乳頭腫 / ヒトパピローマウイルス / HPV / laryngeal papillomatosis / HPV-6 / in situ hybridization / 抗体作製 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、喉頭乳頭腫におけるHPV-6の9つの遺伝子の各遺伝子の発現プロファイル、発現細胞を明らかにすることを目的としている。これまでの解析でE4、E5aおよびE5bが喉頭乳頭腫においてウイルス全遺伝子の発現の約96%の占め、喉頭乳頭腫の中層から上層の同じ細胞で発現していることを発見した。すなわち、この3遺伝子が乳頭腫形成、維持に最も重要な働きをすることが予想された。そこで、この3遺伝子の機能解析を行うため、正常扁平上皮細胞HaCat細胞にE4、E5aおよびE5bの3遺伝子をエレクトロポーレションで導入し、解析を行った。昨年までの成果からエレクトロポーレションが最も導入効率が高い(30~50%)ことから、遺伝子導入後そのまま機能解析ができると予想していたが、遺伝子非導入細胞が5~7割混じっており、そのままでは機能解析には適していないことがわかった。そこで、発現Vectorの種類を変更し、薬剤耐性のVectorにし、遺伝子導入された細胞のみを選択して解析することにした。またHaCatと並行して、9割以上の遺伝子導入効率のあるHEK293T細胞においても同様の解析をおこなった。現在、免疫関連遺伝子への発現への影響を解析している。 また開発した抗HPV-6E4抗体を用いて、HPV-6感染・喉頭乳頭腫、HPV-11感染喉頭乳頭腫、頭頸部癌(ハイリスク型HPV関連中咽頭癌およびHPV非関連中咽頭癌)で免疫染色を行い、HPV-6感染・喉頭乳頭腫のみでシグナルが得られ、特異性が高い抗体であることを証明した。さらにHPV-6感染・喉頭乳頭腫では、E4の発現する細胞は空砲状になっており、一部細胞の形態が壊れていたことから、E4はウイルスの放出に関わっていることが示唆された。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Prognostic significance of hypoxia-inducible factor-1α expression in advanced pharyngeal cancer without human papillomavirus infection2021
Author(s)
Agena S , Hirakawa H , Ikegami T , Kinjyo H , Kise N , Maeda M , Uezato J , Kondo S , Kiyuna A , Yamashita Y , Hasegawa N , Suzuki M , Ganaha A
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Journal Title
Journal of Laryngology and Otology
Volume: 印刷中
Pages: -
Peer Reviewed / Open Access
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