Mechanism of autophagy on radioresistence of head and neck cancer

2021 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 18K16902
• Research Institution: Kyoto Prefectural University of Medicine
• Principal Investigator: 新井 啓仁 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10716070)
• Project Period (FY): 2018-04-01 – 2022-03-31
• Keywords: p62 / p16陽性中咽頭癌 / 放射線抵抗性

Outline of Annual Research Achievements

頭頸部癌は嚥下、発声、呼吸など重要機能を脅かす悪性腫瘍である。治療は手術、放射線、化学療法など進歩しているものの、治療抵抗性を示す群が一定数存在する。近年、オートファジー異常に起因する治療抵抗性が示唆されており、この研究では頭頸部癌におけるオートファジー異常と治療抵抗性について検討し、今後の治療法の開発につなげたいと考えた。
オートファジーのSurrogate markerとしてp62, NrF2κがわかっており、これらの発現と予後との相関を検討した。中咽頭癌30例を対象に、手術あるいは生検検体を対象にp62, NrF2κの免疫染色を施行し、予後を含む臨床データと対比して検討した。また中咽頭癌の予後規定因子の一つであるp16の発現の有無とも比較検討した。
結果、p62、NrF2κの発現と予後、あるいはp16との間に有意な関連性は認められなかった。
対象の治療内容が一定していなかったことも解析を困難にしたと思われ、今後対象疾患を絞った検討が必要と思われた。