2018 Fiscal Year Research-status Report
抗VEGF薬眼内徐放を目的とした低濃度インジェクタブルハイドロゲルの開発
Project/Area Number |
18K16916
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
星 崇仁 筑波大学, 医学医療系, 講師 (10757892)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ハイドロゲル / 徐放 / DDS |
Outline of Annual Research Achievements |
ゲルに封入したbevacizumabの溶液中への徐放性をin vitroにて検討した。溶液としては、0.5% bovine serum albumin(BSA)/PBSを用いた。3本のチューブに準備したbevacizumab封入ゲルに溶液を添加後、30分、90分、270分、1日、2日、3日、4日、5日、7日、9日、11日及び14日に溶液を回収した。回収した溶液は適宜希釈後、ELISAによる濃度測定を実施した。回収試料のbevacizumab濃度測定実験は3回(2017年6月26~27日、6月29~30日及び7月3~4日)行った。 徐放性実験開始後1日までに85.0%、2日までに94.4%まで溶出されており、その後の14日までの溶出はわずかであった(14日で95.8%)。各回収ポイントにおけるn=3での回収試料濃度の精度(CV)は1.7~16.6%であり、ばらつきは小さかった。検量線について、定量範囲(0.500~20.000 ng/mL)における濃度ポイントでの真度は、各々96.3~102.8%及び97.6~103.6%と安定していることを確認した。以上より、今回使用したゲルにおいて、bevacizumabは2日までに約95%が放出されており、徐放性は低いと推定された。 ゲルの徐放性が低かったため、今後はゲルの組成を変更して、徐放性を再検討する方針である。具体的には酸化グラフェンをゲルの構造に分散させることでbevacizumabの徐放性を制御する機構を検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ゲルに封入したbevacizumabの徐放性評価を計画通り実施した。同時に試験精度を評価し、十分な評価系であることを確認した。
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Strategy for Future Research Activity |
今回使用したゲルについては徐放性が低いことが示されたが、ゲルの組成を変更することで、再度in vitroでの徐放性の検討を計画している。組成を変更したゲルの調整はすでに実施されており、今年度の早い段階で試験が可能である。in vitro試験で期待する徐放性が確認された場合、計画の通りin vivo試験を実施する方針である。
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